幻冬舎文庫
やくざもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 557p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344404625
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「ねえちゃんを殺したみたいに、おれも殺せ」―姉の憤死。弟の自殺。父の堕落。母の豹変。神村修はこの町の全てを憎悪した。人の邪心に殺意を抱いた。何よりも無力な自分の存在に耐えられなかった。救いがたい貧困。理不尽な差別。抑えられぬ暴力。貪欲な性衝動。絶望の淵から這い上がる少年たちの死闘を描く著者の自伝的小説にして代表作。

著者等紹介

小川竜生[オガワタツオ]
1952年大阪府生まれ。93年『グッドタイムス・バッドタイムス』でデビュー。以降、骨太のハードボイルド作品で注目を集める。99年、原作・脚本を担当したラジオドラマ『ハートオブゴールド』が文化庁主催の芸術祭ラジオ部門大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りり課長

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90P 作家の作品を初めて読んだ。作家を知るきっかけとしていい作品だったと思う。他の作品を追いたくなったからだ。 映画にしたいと思った。2012/02/16

風鈴

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少年時代を過ごし過去として捨てた町から届いた旧友の訃報。 荒んだ少年時代の中で心を交わした友人の死に直面した彼は、急ぎ32年ぶりの町へ向かう。 思い出す過去は、決して思い出したくもない生活。 漁港を舞台にやくざと、やくざに食われていく親。 それを見ながら荒れていく彼。 小川先生の自叙伝とも言われる小説は、強烈にハードで、とても悲しい物語。 私自身の育った町の昔と重なる物語は、読むことをやめれないままに一気読みだった。2019/04/25

Akihiko Kimura

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著者のノンフィクションに近いのかな? ストーリーにそれほど盛り上がりは無いけど、人が背負っている「業」のようなものを強く感じさせる内容。戦後の昭和も感じるさせるね。2018/08/21

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