内容説明
売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。妻の君江までよそよそしくなったばかりか、袴田の唯一の味方だった娘の詩織が浩の不良仲間に凌辱され、完全に家庭崩壊の危機に直面していた。いったいなぜ、素直な息子が悪魔に豹変したのか?稀代のストーリーテラーの新境地。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。金融会社勤務を経て、現在は都内各所でコンサルタント業を営む。第七回メフィスト賞受賞作「血塗られた神話」(講談社ノベルス、講談社文庫)でデビュー
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感想・レビュー
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しんごろ
129
しんごろの新境地を開拓すべく、読み始めた黒新堂!ギャ~とはならないけど、読むのがしんどいです。主人公・袴田にむかつくし、息子の浩の傍若無人さにも腹がたつ。しんどいわ!と読みつつ……、でたよ!今回はウワーっとなったよ。なぜそこまでする。とにかく読むのがしんどいんだけど、意外と読みやすい文章なんだよなあ。それにも腹がたつ。下巻があるのか…。しんどいわ~。ため息しか出ないけど、きっと読んでしまう(^^;)2017/11/19
みっちゃん
114
先が気になってしょうがないのに、頁を捲る手が重いんだよ…無限地獄から這い上がれない悪夢のような本。まっすぐ育ったはずの自慢の息子が何故、こんなに荒れ狂う怪物になってしまったのだろう。どっち付かずの父親の対処にもじりじりするし。どんな恐ろしい結末が待っているのだろう。やはり下巻も読むしかあるまい。2017/01/11
きっしぃ
31
一気読みの上巻。続きが気になりすぎるので、このまま下巻も一気に!!2016/11/03
あーびん
28
最初は主人公の自意識過剰でスカした小説家っぷりに苦笑していたが、素直だったはずの息子の家庭内暴力がエグくてまったく笑えない...2020/03/14
おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)
21
下巻へ2018/02/03