内容説明
若々しい自分は恥ずかしい。このほとんど嫌味なまでの初々しさ―一九九六年八月三十日、デビュー直後の著者は、文学への原点回帰かつ新しいエンタテインメントの可能性を探ってエッセイ“思考と行動”を開始。本書は事実上その嚆矢である。「これしか読んでません」という読者も多数いる人気シリーズ第二弾。山本直樹氏による作文マンガつき。
目次
8月は何をしていたのか
9月になった、と思っていたら
さて、10月
大好きな11月だ
もう12月なの?
1月…97って素数だ
2月は忙しい
3月といえば、うさぎ
曖昧な4月
5月かもしれない
6月に透明な空
生意気な7月
8月こそさりげなく
組立式9月
10月の斜面
とても11月には見えない
12月は真面目に行こう
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。某国立大学工学部助教授にしてミステリィ作家。96年「すべてがFになる」(第一回メフィスト賞受賞)でデビュー。同作に始まる「犀川・萌絵シリーズ」全十作が爆発的ヒット、一躍人気作家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akira
29
再読2回目。 Kindle版はやっぱりちょこちょこ読めていいなと実感しつつ。本当に一番初期の内容なので、当たり前になってる庭園鉄道がまだ夢物語だったりするし、コーンウェルやダールの話しも出てきて楽しい。 しかし本当によく働いていらっしゃっるよなと。うちのラボのボスも、自分の仕事をするために6時に出てきてみんなが来る前に仕事をしてらしたけど、一つはまず姿勢かもしれない。 さて、まだまだ日記シリーズのちょこちょこ読みは続く。 「私は妻子のある身です。遊んでばかりもいられません」 2016/10/08
akira
22
日記シリーズ第2段(変則読み) 最薄、それでも半月強。相変わらず生活密着型の本(寝る前の楽しみ)。本作だけルーペ栞がなかった…買い直そうかな。 有限微パの執筆の頃。高校の時に見たインディペンデンス・デイが出てくる(アップルのNeXT社買収も)。前書きで「京極夏彦を知り、西澤保彦を知り、笠井潔を知っていく過程が本書には書かれている」とあるが、京極氏よく出ます。あと、作品を音読チェックされていた事実には驚いた。 「声に出さないと確認できないニュアンスってあるし、文章も朗読するとリズムがわかりますね」 2013/07/05
akira
19
再読。 感想は書かないつもりだったが、一言だけ。 「このご時世に、このシリーズを読んでる不思議かな(森ファン向け」2015/02/16
akira
18
再読3回目。 通算4回目と書いたほうがいいのか。最初期ということでキレッキレで良い。 なんだかんだ自分がPCを始める前(少し憧れてた頃)の話が妙に懐かしくそして楽しい。こんなことを書いている今日はついにMacBook Pro15にも32Gメモリ搭載機が出たとか出ないとか。 「森はshockwaveを入れない主義なので」2018/07/12
Yuji
16
まだ教授と作家の二足の草鞋時代のブログ日記。内容は他愛のないギャグと本当に忙しい日常。夜中にゲラを訂正し新作を書く。趣味も旅行会社も仕事も家庭も充実してて勢いが凄いです。で、ところどころで鋭い警句が炸裂します。凄く元気が出る本です!日記シリーズ、全部いきましょう!2017/02/26