内容説明
あなたはモテたいはずです。モテてセックスしたいはずです。なのに、なぜモテないのか?それは、あなたが他人にとってキモチワルいからです。セックスは本来キモチイいことだから当然です。でもモテたいって単に性欲の問題だけじゃない。では、なぜモテたいか?どんなふうにモテたいか?この問いこそが自分自身を知る哲学になるのです。
目次
第1部 オノレを知り、オノレの欲望を知りましょう。(どんなふうにモテたいのか?どんなふうにモテないのか?;なんとかしておいたほうがよいこと。)
第2部 では具体的に、色道修行をしましょう。(エッチなお店で練習だ;どうやって口説くのか?または「恋」とはなんでしょう?)
著者等紹介
二村ヒトシ[ニムラヒトシ]
1964年、東京・六本木生まれ。慶応幼稚舎卒。AV監督で男優。セックスおよび恋愛哲学家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakura
15
最近じゃ絶食系男子なんていう言葉もあったり、男女問わず「異性にモテたい」と思う人が少なくなっているような気がします。現代日本では、男性・女性・LGBT…いろんな立場のニーズににあわせたフィクション(漫画や映画)が大変手に入りやすく、わざわざ現実のややこしい人間関係に我が身を置かなくても手っ取り早く理想や妄想を満たしてくれるしなぁ。でも、もし私が男の子を産んで中高生くらいになったなら絶対オススメしたい本です(笑)。先人の尊い教えを活かしていこうぜ。2017/04/02
ステビア
10
『すべてはモテるためである』改題。グサグサくる本でした。エラソーになるな!相手と同じ土俵に乗れ!自分(の居場所)を持て!ということ。まさに哲学!2014/05/05
Yukicks
2
モテという俗なことを語っているようで本質を語っている。要するに「気持ち悪くない」と思われたいのでしょうと…。気持ち悪くない人になるためにはあたりまえだが、他人のことを考えなければならない。著者は6タイプに人格を分け他者との間で何が問題なのか、また解決策も書かれている。それは簡単なものではない。そう、モテをマニュアルでやり過ごそうというのは無理なのだ。このコメントを書いている時点で私は気持ち悪いが、気持ち悪い私をさらしても、悩んでいる人には読んでほしいと思う。2011/03/02
j
1
上野千鶴子の解説が良い。この本の解説を書いたことで、上野千鶴子は小谷野敦への回答をしていると考えて良いのではないだろうか?「コミュニケーション・スキルを上げる」「上げるための場所がない」「では女買いしなさい」間接的な買春のススメである。上野の解説はそこまで露骨ではないが、そう考えていいのではないかと思う。同じ本の違う題名『すべてはモテるためである』での信田さよ子と二村ヒトシの対談も素晴らしい。
GX
1
「自分で自分の欲求や欲望のかたちをつかむ」「自分はほんとうはナニが欲しいのか?ほんとうはナニがしたいのか?」を具体的に知る、ということは、たいへん大事なことであり、また、じつはいちばん難しい」「私には、あの人の心の中はわからないけど、もし私があの人の立場だったら、私はどう感じ、何を考え、どう行動するだろう?」と考えるアニマ(=自分のなかの女の子)という存在を自覚してないと、異性に感情移入するということは、たいへん難しい。気付きを一杯与えてくれる本でした。自分のキモチワルサを知ることから始めたいと思います。2016/08/20