内容説明
オランダの東洋探検船リーフデ号に乗り込んだ英国人ウィリアム・アダムスは、三年の歳月を費やした未曾有の大航海で日本に漂着した。総勢四百九十一人の乗り組み員を擁した船団も十分の一に激減していた。アダムスは天下制圧に野望を燃やす家康に見出され軍事参謀となる。時代小説史上、最も輝かしい評価を得た海洋小説の力作、ついに文庫化。
著者等紹介
白石一郎[シライシイチロウ]
1931年釜山生まれ。早稲田大学卒業。87年「海狼伝」で第九七回直木賞受賞。92年「戦鬼たちの海 織田水軍の将・九鬼嘉隆」で第五回柴田錬三郎賞、98年海洋文学大賞特別賞、99年「怒涛の如く」で吉川英治文学賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TheWho
11
江戸初期に初めて日本に漂着した英国人ウィリアム・アダムスこと三浦按針の足跡を、海を題材にした歴史小説の大家が描く上下巻の一代記。中高の歴史の教科書には必ず載っている歴史上の人物で名前は有名だが、その実像は余り知られていないウィリアム・アダムス(三浦按針)。上巻では、オランダの東洋探検船リーフデ号に乗り込み苦難の大航海でマゼラン海峡を経て日本に到達し、関ヶ原前後の徳川家康に擁護される。特筆なのは、当時の大航海の凄惨な実像と欧州人から見た当時の日本が生々しく語られていた。下巻での展開が楽しみです。2015/08/19
pio
10
この小説、、読書メーター登録者数がメチャ少ないのに驚きました。でもとっても面白いです。かなり厚い本ですがスラスラと上巻を読破。下巻へ。2022/08/04
きょ
1
ウイリアムアダムス(三浦按針)の名は知っていたが、どうやって日本に来て、その時代の日本はどうであったかは、特に興味もなかった。世界一周に出掛け、最初の読書としては最適だ。関ヶ原の戦い前、大航海時代スペイン、ポルトガルに遅れ、オランダ船 い乗り込んだものの、難破を辛くも超え、大分臼杵に佐志生村に流れ着き、その後家康に寵愛され日本に骨を埋める。関ケ原では小早川秀秋の尻を推す空大砲を打っている。 2016/04/20
もかちい
0
PS4ゲーム、仁王でもおなじみ戦国時代に来たウィリアムアンダーソンが主人公。前半は海洋冒険もので日本に漂着し武士になるという、ドラマ性があるものの、後半は失速ぎみ。あれほど重婚を嫌っていた主人公が無責任に愛人を作るのもなんだかなぁ。2017/03/29
rincororin09
0
感想は下巻を読んでから…(^。^;)2014/11/04
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