幻冬舎文庫<br> 昭和歌謡大全集

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幻冬舎文庫
昭和歌謡大全集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344401259
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

原付バイクに乗ってきた女は、モップに取り付けた包丁をスギオカの喉に突き刺した。夜な夜な集まりカラオケ大会に興じる若者たちと、名前が一緒というだけで親交を深めるおばさんグループ『ミドリ会』の抗争はこの件で激化する。何のために彼らは歌うのか?殺し合うのか?現代の孤独と憂鬱を軽々と吹き飛ばす壮絶な戦いの物語。

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞「村上龍映画小説集」で平林たい子賞を受賞。また、『トパーズ』『KYOKO』などで映画監督
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34
「半島を出よ」を読む前の再読です。今回は、目眩く狂気の世界の中に、哀愁というか悲しみを感じました。殺し合う、若者のグループもミドリ会も、これまで誰からも気付かれなかったのに、抗争の中でイキイキしてくるのが悲しい。あと今回心にきたのが、ミドリ会って三十半ばだということ…同世代。。進化を辞めておばさんにならないことを、改めて誓いました。それは恐ろしいことだったわ。最低。2017/03/18

ノブヲ

16
エコーの効いた男たちの歌声が夜空の広がる海辺に響く。その調べは、すべて昭和歌謡曲。「昭和歌謡大全集」。それは死と狂気のバタフライ(乱舞)。ナイフマニアのスギオカが白昼不意に犯した通り魔殺人をきっかけに、カラオケ仲間の少年たちとおばさんグループ「ミドリ会」の血を血で洗う抗争は激化の一途をたどり、エントロピー増大よろしく、無限にエスカレートしていく。「殺人は茶番になりえるか?」そんな重要なテーマが見え隠れするが、しかしすべてはノスタルジックな甘いメロディラインにのせて、スローにもかき消されていくのだった。2024/04/15

ちぇけら

12
ことばに掘られた空洞に一滴の涙が零れる。悲しみでも愛しさでも心苦しさでも不快感でもなくただ空虚だったからだ。何が楽しいのかもわからず笑う男たちの1人がおばさんの尻をバキバキに立ったチンポコで突いたら叫ばれたから喉を掻き切った。殺されたおばさんの仲間は名前が一緒だという理由だけでつるむ進化をやめたおばさんたちで仲間の復讐をするために男を殺す。復讐の連鎖は、トカレフを鳴らし爆弾で調布を吹き飛ばした。「ずっとボク達は無視されてきたの、だから誰も知らないの。」空虚な心のホールには昭和歌謡がいつまでも響いている。2018/10/31

Small World

11
村上龍さんの小説は、読むときに体力を使うものが多いんですが、本書はスイスイーっと、読了です。多分、作品から流される情報が知識でなくエモーショナルな部分が多いからなのですかね。そういう意味では、たしかに「69」に似てるかもしれません。2015/06/24

生存戦略

8
巷間で春樹が盛り上がっているが、龍である。対照的な作家だ。現代社会の問題点を春樹は穏やかに内包するが、龍は激しく攻撃する。建前や非合理を嫌い、驚くほど素直なスタンスで人々の欺瞞を表す。社会に食らいつき現実的なインパクトを与えようとする。矛盾に近いが、合理的マッチョとでも言いたい。最近では日本の浮薄な空気が薄れ、龍も棲家を変えたようだ。本作は龍作品としては一風変わっている。極端な設定から物語が進み、どこか筒井康隆を思わせる。登場人物は生々しい死に直面し、生と向き合う。結末は大胆。初心者向きではないが良作。2013/04/23

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