内容説明
結婚生活も三年目に突入したマダム小林。家事全般をひきうけながらも、一歩外に出れば女優という職業婦人である。そんなマダム小林、ある時はロケ先であわや突然死事件を起こし、ある時はストーカー銀行員と対決し、またある時は、愛するオットとカナダで激流に呑み込まれる…。慎ましやかだけど、なぜだか笑える事件続出の「マダム人生」。
目次
真実のお気楽ライフ
流行遅れ
夜のお供
指まで接着地獄
サザエさんとオザケンはえらい
オトサン
汚い話
趣味の園芸
函館の女
かぞえの三十三
怒りの餃子
長編読み物・心のアウトドア派(1・2)
とりあえずネイティブへの道
著者等紹介
小林聡美[コバヤシサトミ]
1965年東京都生まれ。女優。82年、映画「転校生」で初主演。その後、フジテレビの「やっぱり猫が好き」などで活躍。映画出演作に「廃市」「キリコの風景」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
112
小林聡美さんが結婚されてからのエッセイです。ご主人(だった方)はもちろん、あの方ですが思ってた以上にユニークなご夫婦です。相変わらず、小林さんだからこそ巻き込まれてしまうような珍事件に笑えます。耳栓の話やご夫婦で挑戦したラフティングの話など、小林さんのパンチ力はホント、ハンパないです。ご主人のキャラも面白さに更に厚みを増してくれていて、これまで読んだ小林さんのエッセイで一番面白かったかなと。作中、小林さんがとある方に間違われるのですが、その話も痛快です。一番笑ったのは銀行員とのアツい対決?の話でした。2019/11/01
ムフィー
20
電車の中で読んでしまった。笑いを堪えるのが必死だった私は、中盤からはもう、どんな筋トレよりも腹筋が鍛えられたような思いだ。とあるお店でふいに手にした古本であったが、これは当たりであった。味わいのある女優さんだなぁとは思っていたけど、小林聡美さんてこんなに面白いエッセイ書くのね。今は違う道を歩まれた、三谷幸喜との旅行エッセイは、電車で読むとほんとに辛い笑。2017/10/11
TSUBASA
19
小林聡美の日常に起きたちょっとした事件を書いたエッセイ。ユーモラスな文章で終始笑わせてもらった。飼い猫が家の至る所に糞をするのでウンコウンコ連呼したり(あまつさえ写真に収めて掲載するとか!)、後厄の年に車のドアで指を潰したり、函館で海老名美どりに間違えられてサインに「海老名美どり」と書いてしまったり。ゆ、優雅とは…。旦那三谷幸喜のスッとぼけた話もちょいちょい出てくるのが面白い。心のアウトドア派とか言ってる顔が容易に想像できる。2020/07/19
ともとも
16
女優、主婦、小林聡美さんの 結婚3年目の出来事を、小林さんの独特で、ユーモアに富んだ表現で 笑いを誘いながらも、楽しく、赤裸々に描かれたエッセイ。 不器用、粗忽ながらも、時に一生懸命に、時にゆるく、 さらには温かい愛などに溢れた生活を感じてしまいました。 さらにはテレビ、映画でみる小林さんとは違う一面も見れたかのような 新鮮さもあり、益々、小林聡美さんを応援したくなりながらも、 読んでいるこちらまで、ゆるく楽しい気分にさせられてしまう、心温まる 1冊で良かったです。2015/03/08
ルネ
13
何気ない日常の中の面白エピソードを、小林さんの独特で小気味良いテンポの文章で書かれていて読みやすかった。2014/06/22