内容説明
富士の樹海で出会った自殺志願の大学生コウイチと、十二歳の少女・瑠璃。歳の差を超えて惹かれ合う二人は、安らかで甘い時を過ごすが、突然コウイチが姿を消してしまう。七年後、風俗で働く瑠璃の前にコウイチと同じ刺青の男が現れる…。愛を失い、灰色の世界で生きる瑠璃は、もう一度誰かを信じることができるのか?書き下ろし小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毛利武良
19
☆☆☆ 子どもから大人になる時期に精一杯背伸びした少女の話。子どもたちにはこんな本を早いうちに読んで欲しいような読ませたくないような。複雑な気持ちだね。自分を大切にゆっくりと大人になって欲しい気がする。樹海は好きだよ。今年は久しぶりに行ってきた。つまんだコケモモが全然甘くなかったのを思い出した。2014/12/07
すずりん
3
首の後ろの蠍のタトゥー。もう一人の自分。暗くてちょっと不思議。2018/03/21
ロン
1
作者も謎に包まれているらしいけど、本の主人公も謎。 とっても暗い雰囲気の作品だけどけど、最後急転直下にハッピーエンド。 もうちょい捻りが欲しかった2016/10/30
Sor Sby
0
桜井亜美の小説で初めて吐いた。angelにシンクロしすぎてしまった。情景描写がキレイ。瑠璃と香祐一が妖艶で人間のエゴ的なもの・葛藤が描かれてます。樹海へのイメージが変わった。2006/11/27
ema
0
★★★