サドンデス

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サドンデス

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344041653
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

立て続けに起きた無差別殺人が裏で富裕層が教唆するゲームならば?格差と貧困、SNSでの誹謗中傷、スマホ依存……。『震える牛』『血の轍』『ガラパゴス』の著者が現代の歪みを露わにする社会派警察ミステリ   

21歳の理子は金銭面で厳しい生活を送ってきたが、ある女性と出会い、人生が好転する。彼女に誘われてラウンジで働き、高い評価を受け、新規の店を任されることになった。充実した暮らしぶりをSNSにアップロードする一方で、その飛躍を妬む者も増えていく。百貨店で閑職に追いやられ、しまいには墓穴を掘ってクビになった小島もその一人だ。そんななか、世間では無差別殺人事件が立て続けに起きる。模倣犯なのか。警視庁サイバー犯罪対策課の長峰はインターネット上で一連の事件の奇妙な共通点に気づく。折しも、小島の理子への嫉妬心はやがて殺意に変わっていって――。

内容説明

21歳の理子は金銭面で厳しい生活を送ってきたが、ある女性と出会い、人生が好転する。彼女に誘われてラウンジで働き、高い評価を受け、新規の店を任されることになったのだ。充実した暮らしぶりをSNSに投稿する一方で、その飛躍を妬む者も増えていく。百貨店で閑職に追いやられ、しまいには墓穴を掘ってクビになった小島もその一人だ。そんななか、世間では無差別殺人事件が立て続けに起きる。模倣犯なのか。警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は一連の事件の奇妙な共通点に気づく。折しも、小島の理子への嫉妬心は殺意に変わっていく―。虚弱体質。群れたくない。ITオタク。刑事らしくない男が社会の暗部を暴く。

著者等紹介

相場英雄[アイバヒデオ]
1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年、『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

233
相場 英雄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 今の社会現象を盛り込んだ社会派ミステリ、スリリングな展開で楽しめました。初期の松本清張や村上龍を思わせる雰囲気もありましたが、少し軽いかも知れません。 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344041653/2023/10/16

旅するランナー

222
誰でもよかった。死刑になりたかった。SNSへの書き込みにより負の感情が増大していく。負け組の絶望、成功者への嫉妬。無差別殺人を装おったハイリスクなゲーム。京都末吉町通り、夜の祇園の一等地まで出てきて、現実味を帯びたストーリー展開にゾワゾワします。危ない世の中に不安を感じませんか、さぁどーデス?2023/12/15

いつでも母さん

160
これは小説、小説だから・・って思いながら読んだ。ゲームの名は「サドンデス」ふざけるな!人の命を賭してまで何がゲームだ。だが、人が堕ちていく過程は多分事実だろうと思うと苦しさが募る。SNSに上がる匿名の暴力に対抗するのは、警視庁のサイバー犯罪対策課しかないのが現状なのか?(追いかけっこだよね・・)人の心の中にある悪意の矛先を簡単に誘導・操作して、笑っている奴は昔からいて、無くならないのは何故だろう。それにしても、これ相場さん?って感じがしたのも正直なところだ。2023/10/09

しんたろー

152
相場さんの新作は、現代日本の問題点を強烈なサスペンスとして描いた内容…「いつもの相場作品ね?」と思われそうだが、数々の殺人に関しては現実を誇張する度合いが大きく感じて「いつもよりエンタメ度が高め」。しかし、リアリティがない訳ではなく(似た事件は何度もあったし)、格差社会の現状やネットの闇などは身近な恐怖なので、考えさせられる部分が多かった。少し引っかかったのは「他責は男性特有」という説…サービス業の身としては女性にも結構多いと思うので。警察側の長峰&森谷のコンビが良かったので、また何かで登場させて欲しい。2023/11/26

89
貧困から成り上がる女子大生とエリートから落ちたサラリーマン。この二人を繋ぐ陰謀。なかなかスリリングで面白いサスペンスでした2023/12/18

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