感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てち
112
ホリエモンを批判する人は多い。たしかに、言葉は悪いし身勝手なのかもしれない。しかし、実際彼の発言を吟味し、意味を汲み取ってみると正しいし合理的な考えだったりする。字面だけ見て、脊髄反射的に批判すべきではない。 今回の37の提言も一見すると気持ち悪いが、しっかり読むと全部には賛同できないが、賛同できる部分も多々ある。ホリエモンが都知事になったら、おもしろい世の中になりそうだ。2020/05/30
あっか
69
新刊。説得力ある論が多く、特に教育・社会福祉については年頃の子どもを持つ身として「それが実現したら嬉しい!」という計画が沢山あった。本人も自認している極論・暴論も、代替案を出さずに反対している側よりよっぽど建設的だと感じた。案を出し、そこに議論が生まれることに意義があると思う。ツイッターの論調を見るとオイオイ…と思うけれど(笑)著書を読むたびその見識に広さと一歩先を進んだ深考力になるほどと思わされるんですよね。変に煽らないでこうやって理路整然と説明すればもっと世間の味方が増えると思うのだけど…^^;2020/06/03
ミライ
36
発売前からネットで話題の堀江貴文さんの新刊は、コロナ時代の新しい首都のカタチを提言した一冊。現在の小池百合子都知事が4年前に公約で掲げた内容が実現できていないことに苦言を呈し、堀江さん自ら発案した37項を提言。普段堀江さんがYoutubeチャンネルで言っていることが大半で、「大麻解禁」や「低用量ピルで女性の働き方改革」などかなり切り込んだ内容が多い。「Uber解禁」や「ETCゲートをなくそう」など、東京の既得権益に対する不満を吐露する内容もあるが、ほとんどがエビデンスを基に語られているので説得力はある。2020/06/01
Y2K☮
31
「戦争論」を描いた小林よしのりが軍国主義ではないように「拝金」を書いた著者も拝金主義ではない。投げ掛けるメッセージはむしろ真逆。彼らの口にする忖度ゼロの真実を苦々しく思う連中が捻じ曲げたイメージの罠から抜け出すには自分で読むしかない。「大麻解禁」「江戸城再建」など文字面だけ見るとどうかと思う箇所もあるが、込められた真意は的外れではない。要は常識を疑い、タブーや聖域を設けず、新規の解決策を常に探り続けること。目標は皆が楽しく生きる街。そのためには我々が自らをアップデートする必要もある。都知事選行きましょう。2020/06/25
しゅん
22
堀江貴文氏から学ぶことは多くあると思っているのだけど、想定以上に政治家という調停者の役回りには向いてないと感じた。交換価値だけを「価値」と考えて経験価値を疎かにする、そもそも社会のバランサーである「伝統」を一切無視するなどの姿勢は施政者として信用ならない。本を言葉通りに読むとそう考えざるを得ない。あと音楽や映像文化に長く拘ってる人間として読むと、東京を「イケてる」「最先端の」文化都市にしたいといいながら出てくる固有名詞が「ビーイング」や「Followers」であるあたりに価値尺度の脆弱さが透けてくる。2020/06/06