内容説明
出会い、語らい、食べて、飲んで、歩いて、感じて、考えた。少年を「佐藤優」たらしめたソ連・東欧一人旅、42日間の全記録。
目次
第6章 日ソ友の会
第7章 モスクワ放送局
第8章 中央アジア
第9章 バイカル号
第10章 その後
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務等を経て、国際情報局分析第一課主任分析官として活躍。2002年背任等の容疑で逮捕、起訴され、09年上告棄却で執行猶予確定。13年に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失う。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞受賞)、『自壊する徹国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
218
上下巻、868頁、完読しました。東欧ソ連旅行記&青春譚、著者でなければ描けない作品です。但し、下巻はほとんど日本から事前予約していたせいか、トラブルやサプライズが少なく、やや面白みに欠けました。15歳の著者はイケメン(現在の風貌との乖離が激しい;笑)で外国人にやさしくされたせいかも知れませんが・・・著者が大宮育ちで親近感が湧きました。機会を見つけて著者の他の作品も読んで見たいと思います。2018/10/24
seacalf
93
淡々とし過ぎている感があるが、タイムマシンに乗って優少年と当時のソ連を旅しているような疑似体験ができる。上巻と違って良い人ばかりではないが、少年らしい伸びやかさで旅先で出会った人達と交流を繰り返す。得意ではない英語とはいえ、15歳でよくここまでコミュニケーション取れるなあ。大人顔負けに目端が利く人なので旅行記としても物足りなさは一切なし。上下巻でたっぷりのボリュームだが、他とはだいぶ毛色が違う珍しい旅行記なので読んで良かった。読んでいたら無性にラグマンが食べたくなった。高田馬場のあの店に食べに行こう。2020/10/16
こばまり
61
その後の経歴を思うと、この旅はまさに佐藤氏の人生を決定づける運命的な出来事であった。描写が詳細で生々しいのであたかもその場に居合わせたような興奮に包まれる。度々素晴らしい出会いが訪れるのは、それだけ真剣に人と交わろうとしているからだ。帰国後すぐに行われる数学のテストを憂鬱に思う時、15歳らしい一面を覗くことができる。2018/10/17
TATA
61
旅の舞台はいよいよ本丸のソ連へ。道中誰からも奇異の目で見られ、時には心ない言葉や避けるべき出会いも。ただそういうもの全てが氏の血肉となったのだろう。無駄な出会いはなく運命が導くというのが作者のメッセージなのだろうが、僕には異端として生きていく覚悟を決める旅路だったのだろうと映る。他者と違う道を歩むためには相当の努力と覚悟が必要ということは却って今の若い人たちにも通じるメッセージになると強く思う。2018/08/18
榊原 香織
58
上下巻の下巻 面白かった。表紙の美少年ぶりを見て!旅先で女性たちにとても親切にされるのだけど、わかる気がする(それにしても今と全然違うw)。 食の話も多い。ロシア、料理美味しいから。 ホテルのレストランがなぜか大音量のバンド演奏と踊る人沢山、て、ロシアあるある。2024/02/25