十五の夏〈上〉

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十五の夏〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344032705
  • NDC分類 293.8
  • Cコード C0095

内容説明

一九七五年、高1の夏休み。僕はたった一人でソ連・東欧を旅行した。『何でも見てやろう』『深夜特急』につづく旅文学の新たな金字塔。

目次

第1章 YSトラベル
第2章 社会主義国
第3章 マルギット島
第4章 フィフィ
第5章 寝台列車

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務等を経て、国際情報局分析第一課主任分析官として活躍。2002年背任等の容疑で逮捕、起訴され、09年上告棄却で執行猶予確定。13年に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失う。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞受賞)、『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

214
図書館の予約に出遅れて、半年以上遅れてようやく読めました。以前から気になっていた佐藤 優、初読です。高校1年生15歳の夏に東欧・ソ連を一人旅する著者の勇気・好奇心&浦和高校の入学祝で旅させる両親の心意気、Wで凄い。続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。2018/10/23

seacalf

96
実に面白い。45年前の社会主義国に高校1年生という若さで一人旅をする。夏休みいっぱいをかけてチェコスロバキア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアを経てソ連まで。旅行会社のお姉さんとのやり取りからもう目を見張る。15歳とは思えない優少年の思いきりの良い行動力と立ち居振舞いにただ舌を巻くばかり。政治や歴史の話をどんどんするし、単独でどんどん進んでいくので面白い事この上ない(一度泣きじゃくってしまうシーンがあるけれど)。一期一会の出会いは概ねおおらかで読んでいて心が和む。所々で大宮との比較が現れるのもユニーク。2020/10/16

TATA

75
弱冠15歳にして東欧、ソ連一人旅と世界中探してもいないんじゃないかと思われる行動力に脱帽。なるべく若いうちに一人旅はすべきだが、大学進学を決める前に行くことは本当に素晴らしい。自分の将来を見据えて関心の方向性を見定められる。自身も90年代初頭の中国に行ったが渡航前にホテルや鉄道を全て押さえ、また地元のガイドがベッタリ付くなど本作と同様の環境であったことを思い出す。単なる観光ではないからこそ自分の価値観が形作られる貴重な機会となる。息子にもこういった経験を踏まえていってほしいと願わずにいられない。2018/08/12

榊原 香織

64
上下巻の上 面白かった。 高校一年の夏、東欧、ソ連を1か月一人旅。 行かせた両親もえらい。私も高校時代にこんな旅がしたかったな。 1970年代、まだ学生海外旅行もそう一般的ではない頃。 社会主義国、当時は治安良かったらしいけど。 美少年でビックリ。(今と違~う)2024/02/24

こばまり

58
読む者を夢中にさせる熱がある。記憶力記録力描写力が並外れていて40余年前の人と街並みが鮮やかに蘇る。15歳の佐藤少年ももさることながら彼のご両親が素晴らしい。下巻へ。2018/09/27

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