出版社内容情報
加齢で知る、新しい世界。新しい自分。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る。
内容説明
老いの兆しは、悲しいはずなのに、嬉々として話してしまうのはなぜだろう?減らない体重も、ひどくなる二日酔いも、乾燥する肌も…それは、劣った自分ではなく、新しい自分。変わる、というのは、実際はちょっとおもしろいことなのだ。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る。
目次
私は変わる
私の知らない私を知る
やはり、食い意地ははってくる
それは突然やってくる
災難も突然やってくる
ダイエットの嘘とまこと
「もし」の先
使わなくても減っていく
補強される中身
かわいさの呪縛〔ほか〕
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、『空中庭園』で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』で直木賞、「ロック母」で川端康成文学賞、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
332
「身体」を「容れもの」と形容するセンスがさすが。先日ひさびさに学生時代の女子会やったが「ぜんぜん変わってないねぇ」と言い合えたのは、親しい友人というのは外見ではなく、その人の「核」を見ているから起きる現象だったとは。わたしもわたしの容れものとともに、仲よく前進していこう、と思える一冊でした(*ˊૢᵕˋૢ*)2016/11/20
starbro
244
角田光代は新作中心に読んでいる作家です。掲載した雑誌の読者層なのか著者の年齢からか解りませんが、加齢臭漂うエッセイでした。エッセイではあるものの、著者の身体に纏わる私小説のような雰囲気もあります。私は著者と同年代なので、ある程度共感出来ますが、同年代の女性以外には少し辛い内容かも知れません。2016/06/12
はたっぴ
104
こちらでは最近の関心事である〝加齢〟についてざっくばらんに語られている。著者とは年齢が近いため親近感を持っており、「加齢とともに欠点をなくすより、憎めない人になるほうがよほど重要」という言葉に力を得た。中年になったらもう少し分別のある人間になれるかと思ったがそうでもない。わがままになるし、我慢強さがなくなり後悔することが増えた。そして読書能力も衰えていく。全てにおいて低下する自分を素直に受け入れて、前向きに年齢を重ねたいものだ。取り急ぎ、角田さんオススメのハイチオールCを購入してもうひと頑張りしよう。2016/12/28
モルク
99
自分の容れもの(身体)をユーモラスに語るエッセイ。加齢とともに若い頃には考えもしなかった変化などあるあるがいっぱいあって楽しい。時に「嗚呼、神頼み」はどんぴしゃ。神様に外見を変えてもらえるならどこか、ということで、顔や腰回りではなく今となっては「外反母趾」若い頃ヒールを履いたこともあまりないのに気がついたらなっていた。痛いのも辛いが何といっても靴選び。はきたい靴ではなくはける靴しか選択の余地がない。本当にその通り。腰痛や更年期の話も共感し楽しく読めた。彼女の「中年体育」に通じる所もあり、面白かった。2018/02/11
美登利
99
とても面白かったです。自分の身体についてのエッセイ。女性にしかわからないことも多いだろうから、読む人を選ぶと思います。私は少し年上なので、「ククク、きっと来るから~」って言いたくて仕方ない気分で読んでいました。私は今はアンチエイジングな事は白髪染めくらいで(サプリは飲んでるか!)他はどんと来いと構えられるようになりましたが、整体歴はすごく長いです。人の手で癒されるのは本当だと思う。縁がある人とは魂のどこかが類似してると感じるのは森沢明夫さんもそれは科学的に証明されるんですよ!と仰ってましたね。2016/11/16