内容説明
世界を揺るがしたこの出来事、進歩を促したあの発見。世界を動かした、知られざる歴史の裏側。人類史上、忘れ去られてはならない貴重な文書や記録を取り上げる事業。「世界遺産」「世界無形文化遺産」と共に、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が所管する三大遺産事業の一つ。
目次
1 世界を変えた「文化」の記憶遺産(シラーの詩に感動したベートーヴェンが長年構想を温めた合唱付き楽曲―ベートーヴェンの交響曲第9番二短調作品125;過酷な状況ながら、希望を失わなかった少女の記録―アンネ・フランクの日記;人々の非難を恐れ、お蔵入り寸前だった世界的発見―ニコラウス・コペルニクスの傑作「天球の回転について」全6巻 ほか)
2 人々が自由を勝ち取るための「闘争」の記憶遺産(フランス人の自由獲得の証―人間と市民の権利の宣言;世界民主主義の象徴―1215年に調印されたマグナ・カルタ(大憲章)
民主主義を勝ち取った偉大な瞬間―ベルリンの壁の建設と崩壊、及び「2プラス4条約」(1990年)に関連する文書 ほか)
3 世界を動かした「歴史」の記憶遺産(偏見と差別に翻弄された病の撲滅までの軌跡―ベルゲンのハンセン病のアーカイヴ;親子で挑んだダイナマイトを作るまでの格闘―アルフレッド・ノーベル家族の記録文書;ルネッサンス期のユダヤ人の生活を綴った豪華本―ロスチャイルド文書 ほか)
著者等紹介
古田陽久[フルタハルヒサ]
世界遺産総合研究所所長。広島県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。総合商社勤務を経て、1990年シンクタンクせとうち総合研究機構設立。日本における世界遺産研究の先覚・先駆者の一人で、「世界遺産学」を提唱し、1998年から現職。世界の60か国、約300の世界遺産を歴訪、毎年の世界遺産委員会にオブザーバーとして出席。全国での講演も多数
古田真美[フルタマミ]
世界遺産総合研究所事務局長。広島県生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。1998年から現職。世界の40か国、約200の世界遺産地を歴訪、毎年の世界遺産委員会にオブザーバーとして出席(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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