内容説明
高尾で発見された手足と顔がない死体、それは、10年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子と結婚の約束をした恋人・捜査一課の奥山から連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。2001年「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんちん
221
キター!!!━━(・∀・)━━━!!!(古っ)恐るべし!リカっ まぁ究極の自己中心的愛情表現って言えばそうのかもしれないけど、いやいや本当に怖いねぇ 若干、ん?的な設定があったが、それ以上に怖いものみたさでグイグイとひきこまれてしまった… でもあれから10年経っだんだね、たかお君、長きにわたりお疲れ様でした。話の中の登場人物&身から出た錆とはいえ、少なからず同情します。それにしても、目をくり抜かれても普通な?態度をとっていた尚美、あたなもリカの素質あり? ウソですw2014/05/15
YM
134
あんなにリカが嫌で、絶対読みたくなかったのに、なんか気になってリターンしました。リカ、一冊目と印象違う…。相変わらずやってることは異常で狂ってるのに、純愛のような気がしてきた…。実はちょっと不器用なだけで、一途でまっすぐな女性なのかも…。寂しかったんかなあ…。こういう愛のカタチもあるんだね。んー…、いや!そんなはずはない!10年もあんなの異常だし、邪魔な人すぐ殺すし、絶対おかしい!…のに、そこまで憎くなくなってるのはなぜ…?リカまた帰ってくるわあ。帰ってこないかなあ…。2014/12/16
ゆみねこ
128
恐怖の女リカが戻って来た…。リカを読了してずいぶん時が経っていますが、あのゾワゾワする恐ろしさだけは覚えていました。本作はそこまでの恐怖感は無かったし、展開がスピーディーなのであっという間に読了しました。尚美と孝子のコンビでなければ、リカにはたどり着けなかったと思いましたね。2015/11/23
おかむー
116
サイコホラーの傑作のひとつ『リカ』の続編は、前作から10年間リカに拉致されていた本間の“数日前に事故死した”遺体が発見される場面から始まる。『可もなし不可もなし』。前作で事件に関わった刑事・菅原に師事した女刑事・梅本が主人公となるこの物語、今回はリカを捜索するサスペンス要素が大きく、起こる殺人も前作同様ではインパクトに欠けるのでサイコホラーとしてはかなり弱いところは残念。全体として“『リカ』の続編”でなければぱっとしないけれど、物理的な残酷さでなく精神的な恐怖の連鎖に持っていったラストは秀逸。2014/10/05
モモンガ
111
★★★★前作と比べ、落ち着いて読めました。2016/09/03