太陽は動かない

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344021686
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された…。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット―。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。97年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。2002年「パレード」で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、07年「悪人」で第61回毎日出版文化賞、第34回大佛次郎賞、10年「横道世之介」で第23回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

221
序盤はいまいち掴まれるものがなく入り込めなかったが、中盤から日本が舞台になったあたりから題材の良さもわかるようになり、面白くなってきた。ただ個人的には作品自体がもっとタイトなほうが好み。2017/10/21

しんたろー

177
読友さんが「映画を観ているようだ」とオススメ…なるほど!確かに映像的な作品だ。吉田さんが、こういうエンタメ色の強いものも書くとは知らなかった。石油の代替エネルギーをめぐる産業スパイたちの暗躍をアジアを中心に壮大に描いていて、ありそうな内容&展開にハラハラしながら楽しめた。個性豊かなキャラクターも揃っていて、好物の群像劇としても面白くて500P超えの長編でも全く飽きずに読めた。ところどころで描かれる、男の弱さと女の強かさも上手いので、素直に共感できる。AYAKOと鷹野&田岡の後日譚を続編として書いて欲しい♫2018/03/18

まちゃ

158
「森は知っている」が面白かったので、順番が逆になりましたがこちらも読んでみました。香港、上海、東京などアジアを股に掛けた新エネルギーの利権を巡る産業スパイ達の攻防を描いたノンストップ・アクション・ハードボイルド。展開がスピーディで面白かったです。躍動するアジアを舞台に鷹野らスパイが活躍するハードボイルドをまた読んでみたいと思いました。シリーズ化して欲しい作品です。2016/02/07

143
序盤は今一つ入り込めなかったが、五十嵐議員登場からの中盤、一気に引き込まれました。スパイのイメージが変わった。鷹野さん、田岡さん、ナイスコンビでした。楽しめました「無理は承知だよ。承知でここまで来てんだよ!」鷹野さん、痺れた。やっぱり、欲張っちゃダメですね。2016/01/28

修一郎

134
従来の吉田修一作品とは毛色の違った全開エンタメ,このまんま映画になっちゃうじゃんていう産業スパイモノだ。太陽光発電技術争奪戦だし,中国共産党も反政府組織もからむし,アジア各地で敵味方が入り乱れるわで,盛りだくさん,面白いけど読む方は忙しい。主人公のキャラ造形は「大阪幼児置き去り事件」がきっかけだそうで,鷹野の凄惨な過去は「森は知っている」で知った。AYAKOは峰不二子イメージっていう感想の方多いですね,すみません私もそう感じました。吉田さんの”暑苦しくてギラギラして臭うアジアが好きだ”が伝わってくるなぁ。2015/07/10

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