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ナインデイズ―岩手県災害対策本部の闘い

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344021372
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東日本大震災発災直後、岩手県庁内に設置された災害対策本部。各救助組織が揃うその中枢部で、医療班の指揮にあたったのはある若き医師だった。通信網が崩壊し、被災者がどこで助けを求めているかわからない。ヘリが足りない。燃料も不足。支援物資も薬も届かない。さらに雪が、余震が、無情に襲いかかる…。「それでも、被災者を救いたい」張りつめた緊張と混乱の中で、時に己の力不足に唇を噛みしめながら、寝食を忘れ奮闘するが―。

著者等紹介

河原れん[カワハラレン]
1980年生まれ。東京都出身。上智大学法学部卒。2007年、初の長編小説『瞬』を発表。同作品は10年に映画化。2作目の小説となる医療ミステリ『聖なる怪物たち』は連続ドラマ化された。また、チャリティプロジェクトも主宰し、絵本「ホホとロッソ」シリーズを出版。他にも映画脚本、翻訳など活動は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

91
東日本大震災で岩手県災害対策本部で医療班の指揮を執った災害医療の資格を持った秋富医師たちの9日間の戦いを描いたノンフィクションノベルです、あの未曽有の災害時に県、自衛隊、消防と共に医師として一人でも多くの人を助けたい一心で不眠不休で奮闘した人々がいた、人命以上に優先されるものがあるはずはなない、あの時こうしていれば助けられた人命があったかもと後悔は尽きないが、これから起こるであろう災禍に少しでも役に立つように生かさなければいけない。2020/05/29

なゆ

70
これはノンフィクション小説かな。想定外だらけの東日本大震災で、岩手県災害対策本部の医療班で指揮をとった秋富医師の怒涛の9日間。情報を集めてDMAT(災害派遣医療チーム)を的確に被災地に行かせようにも、まず情報が混乱、ヘリは足りない、燃料もない、現場に近づけない、沿岸部の医療システムはダウンと、緊迫した様子が伝わる。特に、遠く離れた東京の事務局などとのやりとりでは、温度差がありすぎて、どんなにか歯痒かっただろうと。これからの災害対策を考えているお役所関係の方々にも是非、読んでもらいたい。2019/03/13

アメフトファン

48
岩手でのあの地震の際の際が災害対策本部の奮闘ぶりについて描いた本。あの時の混乱と医師をはじめとした部員の皆さんの限界を超えた活動ぶりに頭が下がる。それと同時にあの地震の悲惨さを再認識。今後必ずどこかで起こる地震に対して自治体、個人共にしっかり備えなければならないと改めて思った。2014/04/16

takaC

48
これは手記なのか小説なのか?事実に基づいているし実在の医師の一人称形式で語られているが小説家の書き下ろしというのはどういった狙いがあるのだろうか?そんなこと気にせず読めって?そんな風に割り切れるモチーフではないからブツブツ言っている訳だが…2012/06/13

ぶんこ

43
東日本大震災を扱った本を読んでいて単純に「行政は何をしていたのか」と疑問に思っていましたが、皆出来る限りの事を寝食を忘れておこなっていました。中には呆れるようなひともいましたが、想像力の欠如は私にもあるので反省。つくづく感じたのは万一の備えは3日間分ではなく7日分だった!今すぐにでも補充したい。未曾有の大惨事に縦割りや法解釈よりも、人命救助の使命に燃えた多くの人が居ることに感動しました。取り敢えず政府には衛星携帯電話を末端の行政施設に常備させて欲しい。何は無くとも確かな情報と移動手段確保。明日は我が身。2019/03/31

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