相田家のグッドバイ―Running in the Blood

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相田家のグッドバイ―Running in the Blood

  • 森 博嗣【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 幻冬舎(2012/02発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344021358
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか?さよならだけが現実だ。血は争われない。森博嗣の家族小説。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年、愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究する傍ら執筆した小説『すべてがFになる』で1996年、第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビューする。以後、次々にベストセラーを発表、不動の地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

108
核家族の始まり。細胞がくっついたり分裂したりを繰り返しながら家庭はできていく。最初は父が父になった環境が語られる。だから…こんな家庭になったと言う説明があり少しずつ引き込まれた。後半は我が身に置き換えて、核家族が親を看取るときの気持ちが一人っ子の私の心に硝子の破片のように突き刺さる。夫婦のあり方も人から見たら、大変そうでも本人たちは意外とあっけらかんとしていることもある。それでもこの夫婦の良さは、一歩踏み出してお互いを見つめられたことだと思う。私も、知らない町で老後を暮らしてみたくなった。2013/07/30

kishikan

95
この小説、なんてクールに、家庭、家族そして家というものを見てるんだろうって思ってた。ミステリもそうだけど特にスカイクロラシリーズ以降、森さんは生きる意味を問いかける小説を書いてきたような気がするけど、この「相田家・・・」は特に重い作品だったな。多分中年の男性はそう思うだろうな。ところで、この小説に書いてあることって、これまで出たエッセイからみて森さんの実体験というか、ご自身の考え方に近いのかなぁと思うけど(最終章の5はスバルさんの雰囲気あり)。でも、どうしても重松清さんの家族愛との比較をしてしまうなぁ。2012/05/29

風眠

69
どんな家族にも、世間的な目で見ればヘンテコな習慣のようなものはあるだろう。この家族にもヘンテコなところはあるのだけれど、生まれたときからそれが家族の常識なのだから当人達はちっとも不思議に思わない。家族というものは、つくづく不思議な集団であるように思う。そんな不思議な相田家の日常を、淡々としすぎるくらいに素っ気なく語ることで、逆に切なくなったり、おかしくて笑ったりさせられる。親との別離までの日々を、感情を挟まず事実のみ記載というスタイルで書かれている分だけ、ラストの「ありがとう」が胸に刺さる。2012/04/23

らむれ

56
移りゆく時代、去ってゆく人、家族は紡がれていく。流れていく時間に戸惑いつつも、そこで自分がどう生きるかを見つめる主人公。地に足の着いた「ありがとう」が胸に迫る。/森サンらしく、淡々と自身の考える家族の在り方・終活について語っている。家族紡いだ時間の象徴が消えてゆくのを見るのはつらいが、それを受け止めて生きて行く。そして自分の終わりに向けても、覚悟を決めていく。余計なものをそぎ落として、暮らしを営む、子孫を残すことの本質をまっすぐな目線で解説した作品。2016/12/06

藤月はな(灯れ松明の火)

42
森博嗣氏の自伝的家族小説。中学生の頃、友達から父親が子よりも格下であるという家族像を聞いて衝撃を受け、世間でいうような家族像はなくて家族はそれぞれ、ちょっと変であり、親も個人であるということを呑み込むまで年月が必要だった者としては心に雪のようにしんしんと降り積もるような小説でした。親が子を産み、育て、子は独立し、やがて家には誰もいなくなっても次の世代が家族を続ける。不変であるサイクルに家族に対して良い印象がない私でも少しだけ、愛おしくなります。2012/09/12

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