内容説明
「僕は、実際には存在しない男なんです」世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、ときに女たらしのように馴れ馴れしくキスを迫り、ときに男らしく紳士的に振る舞った。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつして彼に惹かれていく。しかし彼の哀しい秘密を知った聡子は、結ばれざる運命に翻弄され―。
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、2006年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。同書は2009年に文庫化され、大ベストセラーとなる。高校ボクシングをテーマにした青春小説『ボックス!』は2010年に映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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