内容説明
毎日もっとラクに自由に生きていいんだ…。“流浪の民”ジプシーに会いに行ってしまった旅人OLのハチャメチャ冒険紀行エッセイ。
目次
いざ、東欧のラテン国、ルーマニアへ
世界的なジプシーバンド“義賊楽団”
飲んべえルーマニア人とハイテンションな夜
映画の舞台、憧れのジプシー村へ
トランシルヴァニアの大富豪ジプシー
魔法使いチックなジプシーおばあさん
ジプシーの家で、ドキドキ★ホームステイ
“伝説の踊り手”を探して
夢の年越し!カウントダウン
ジプシーパーティで、コスプレ!
人類みな、ジプシー
著者等紹介
たかのてるこ[タカノテルコ]
映画会社の東映に勤める傍ら、プライベートで旅した映像をテレビ局に持ち込んで作った旅番組、「銀座OL世界をゆく!」シリーズ(フジテレビ)が放送される等、ユニークな活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
367
"たかのてるこ"の海外体当たり体験記。今回はジプシー(ロマ)※を求めてルーマニアへ。現在、ヨーロッパの各地(南北アメリカにも)におよそ1200万人のロマと称される人々がいる。彼らは元来、流浪の民とされてきたが、現在では定住地としてはどうやらルーマニアが最大であるようだ。たかのは、かなり無謀とも思える取材に乗り出すのだが、時にはロマの人たちの持つ価値観の違いに愕然とし、また圧倒的なまでの彼らの懐の深さに支えられ2週間の旅を終える。読んでいて感心するのは、1日の長さ。彼女はそれだけ濃密な体験をしたのだろう。2023/02/07
HIRO1970
41
⭐️⭐️⭐️たかのてるこさん毎回非常に楽しみにしています。今回のテーマはジプシーで行き先はルーマニアなので全く未知の世界でした。開拓時代のような生活をしていても人生を愉しむ術を知っている彼等の底抜けな明るいパワーに当てられて、てるこさんは遂に18年勤めた会社を退社したそうです。本音を言うとよくぞ続いたものだとも思えます。1ファンとしては作品がもっと増えれば願ったり叶ったりです。今後の予想《期待値》を勝手に書くと、アボリジニ、インディアン、エスキモー辺りにも潜り込んでレポートして頂けないかなと希望します。2015/05/10
たまきら
25
笑いながら読みました。彼女の「差別って、自分はこいつらよりはましっていう優越感から生まれるんだなあ」というような描写にうんうん、とうなずいてしまった。辛い人ほどそうなりがちなんだろうなあ。 個人的にこういう時いつも心に浮かぶのは、「トーイ」の一言。「いい眺めなんて別に高い所に登らなくたってみれんだぜ」。アナキスト、ユートピアンと呼ばれようと、やっぱ自由でいたいなあ、という遺伝子がある人は楽しめる一冊です。2017/09/19
ruki5894
15
前半がかなりのハードな内容だったので、読むのに苦労した。よくぞご無事でと思えるような旅の始まり。ジプシーについては良く知らず、本にも出てきた映画で観たくらい。『ヒッピーはなりたくてなるけど、ジプシーはうまれながらにしてジプシー』ってのが、悲しい。それとは裏腹なラテン系のノリが激しい。それにしてもたかのさん、ホントによくご無事で。2013/05/13
どっち
14
いつもいつも旅の楽しさを体感できるたかのさんの旅エッセイ。キューバの陽気な兄さん達も印象的でしたが、ルーマニアのジプシーもとことん陽気。ジプシー文化に触れられるのもよいです。先進国の常識は世界各国の常識ってわけではないんだなというのがよくわかる。2014/05/23