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毒草師

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344013162
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

鬼田山家の先々代当主・俊春が撲殺した、一つ目の子山羊。以来、この家では「一つ目の鬼を見た」と言い残し、内側から鍵をかけて離れに閉じ篭る人間が相次ぐ。そして誰もが、そこから忽然と姿を消してしまうのだ。密室からの失踪事件として警察が動き始めたある夜、鬼田山家の長男・柊也が、自室で何者かに毒殺される。しかも、その場にはダイイング・メッセージが残されていた。捜査が暗礁に乗り上げた時、関係者全員の前に、突然、御名形史紋という“毒草師”を名乗る男が現れた。彼は一連の事件を『伊勢物語』になぞらえ、事件はほぼ100%解決したと言い放つが…。忌まわしき家伝の秘密が暴かれた時、新たな殺人が始まる―。「QED」シリーズ随一の傲岸不遜な男・御名形史紋が難事件に挑む。

著者等紹介

高田崇史[タカダタカフミ]
1958年東京都生まれ。明治薬科大学卒。「QED百人一首の呪」で、第9回メフィスト賞を受賞してデビュー。その後、「QEDシリーズ」として、六歌仙や竹取物語などをベースにした独自の歴史考察を含む作品を発表し、人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

62
横溝作品ですか、と言いたくなるような舞台設定なのに探偵役たちの噛み合わなさ過ぎて笑える会話、伊勢物語と業平の物語についての楽しい薀蓄。本当ですかと聞きたくなるような薬草についてのあれこれ(そういえば高田さんは薬剤師だ)。このシリーズはかなり前に読んでいたのにシリーズの長さに途中で挫折してしまった。また読み始めようかな。2022/02/11

カムイ

36
初読みの作家、この手のミステリーは好物です、旧家に起きる事件により…伊勢物語と在原業平と鬼を絡めた薀蓄によりストーリーを展開嫌いじゃないがもっと簡素でも良かった平安時代の事は疎いほうなのでその所は興味を唆られた、シリーズになってるが何れは本腰を入れて読んでみたい。主人公の御名形の素性が分かりづらさはあった❓2020/07/26

yumiDON

35
毒草師シリーズの1作目。厳密にいうとQEDシリーズのスピンオフらしいのですが、読んでなくても支障はなさそう。1つ目の鬼の伝承から始まる、旧家で起こる謎の失踪。密室だった離れから人が消え、不気味に残る鬼の目撃談。それを調べる西田と、奇妙な隣人御名形(自称毒草師)。個人的にはめっちゃ好みです。一見かなりの変人に見える御名形さんですが、論理のしっかり通った推理と豊富な知識は素晴らしい。古典の「伊勢物語」なんかもキーで出てくるので、日本史好きの方は楽しめると思います。2015/12/04

とも

25
★★★☆QEDのスピンオフとして、その登場人物の御名形史紋が主人公の探偵役となる。彼の「毒草師」という特殊職業の通り、毒草が関わる事件が発生する。歴史的には、伊勢物語と在原業平がテーマになるのだが、全体的にはミステリー色が強いものの、バランスよくまとまっている。2019/07/08

糸巻

25
旧家・鬼田山家の離れにて連続して起きた不可解な失踪事件と一つ目の鬼の目撃談。見た目からして怪しい毒草師の御名形史紋と編集者の青年・西田がその謎に迫る。伊勢物語や古今和歌集、ギリシャ神話の説明描写が多く、興味があれば楽しめたはず…。そこまで物語の本筋と深く関係ない気もしたが…。終盤の真相に向かっての御名形の畳み掛けはワクワクするものがあったし、毒草に関する蘊蓄なんかは面白かった。中々その個性的なキャラクターに馴染めずにいたが、終わってみれば御名形けっこう好きかも。何作か続編もあるらしい。2019/06/26

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