出版社内容情報
「鴨川ホルモー」で衝撃デビューの超新星が放つ、注目の最新刊。
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」は、失意のままに教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿・・・・・・。そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで「おれ」の奈良ライフは、気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kishikan
338
万城目は不思議な作家だ。一見(読)幼稚な設定(青春エンタテインメント)風でありながら、どこか歴史の重みを感じさせるストーリー展開。でいて、妙に興奮、手に汗握るシーンがあると思うと、切なく甘酸っぱい、やはり青春エンタテインメント。これからも期待しよう。2008/01/12
再び読書
292
「鴨川ホルモー」に続き読了しました。話の突飛さに今回は最後までついていけなかったのが本音です。独特の語り口と、斬新な発想は感心しますが、物語に引き込まれるには至らず、少し消化不良って感じです。個人的には観光すれしている京都と較べると、奈良は鄙びたなんとも言えない雰囲気があるので、好きなので残念です。大阪、京都、奈良ときたので次は神戸か?はたまた和歌山か?ひそかに期待しています。2013/09/27
パフちゃん@かのん変更
264
万城目学は6冊目。これは以前ドラマで見たことがあります。でも全部ではなかったので、十分面白かったです。この人が書くと本当に私の知らないところでそんな歴史が続いているのかもしれないと思ってしまいます。奇想天外だけれど実に面白い。最後は感動しました。これは奈良が舞台ですが、「鴨川ホルモー」は京都、「プリンセストヨトミ」は大阪、「偉大なるしゅららぼん」は滋賀が舞台になっています。やはり近畿地方ですね。やはり京都が多いとしても次はどこでしょう。2012/10/07
れみ
225
訳あって奈良の女子高の教師をすることになった主人公が、騒動に巻き込まれるべくして巻き込まれ奔走するお話。すごく久しぶりに読んだけど、万城目学さんらしい壮大なホラ話に相変わらずワクワクする。最近は北森鴻さんの作品で目にする機会の多かった三角縁神獣鏡、最初に知ったのはこの本だったなあ。昨年奈良を訪れたばかりなのでリアルに思い浮かぶ場所が沢山あるのも読んでいて楽しいところ。ああまた奈良に行きたくなってきた!2014/08/14
ミナコ@灯れ松明の火
181
『ザ・万歩計』であをによしの誕生秘話を読み、どうしても読みたくなり一気に再読。オッサン声のポッキーを食べる鹿と、いつか本当に会えるのではないかとそんな気がしてしまう。出てくる女性たちが皆凛としているのも素敵。使命を背負わされたことでどんどん男前になる先生も素敵。そしてやっぱり、鹿も素敵。この本をガイドブックにして奈良の町を歩きたい。もちろんおやつはポッキーで!2011/08/22