出版社内容情報
「暮らしの手帖」の大人気連載、待望の単行本化!
スクリーンに映し出される人間の哀切を描く最新エッセイ。
後悔と呼ぶには淡すぎる感情。それは、年を重ねるごとに色鮮やかに変容する。まるでそれが、自分が生きたことの証であるかのように──。あなたにも、そんな甘美な過去がありませんか?
内容説明
スクリーンが映し出す人間の哀切を、練達の筆致で描き出す三十二編の映画エッセイ。
目次
「愛」という言葉を口にできなかった二人のために
なぜか心が洗われる
愛の不思議について
帰れなかった者たちのために
母が娘を抱き締めるとき
淡いが深い
秘密の代償
恋の行方、命の行方
互いの夢の在りどころ
トウモロコシ畑に消えていく〔ほか〕
著者等紹介
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京都生まれ。横浜国立大学卒。独自の手法と文体で数々の作品を生み出し、ノンフィクションの世界を広げたといわれる。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『テロルの決算』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
11
『暮らしの手帖』に連載されていた「映画エッセイ」。観たことのある映画もあれば、観たかったけどまだなものもある。観る気もなかったものまで・・・タイトルの「愛」と沢木耕太郎さんと言う組み合わせ、まったくの興味本位で手に取る。恋人同士であったり、それ以前の関係、友人、家族、親子といろんな組み合わせでの「愛」について、しかも「口にできなかった」という点に関して、いやそこから更に沢木さんの思いや考え方が加わり、読みながらいろんなことを考えてしまった。2011/05/21
hirayama46
2
沢木耕太郎による映画エッセイ。こういうのを読むと映画が観たくなりますね。世の中にはたくさんの(きっと面白いであろう)映画に溢れています。/ただ、映画の紹介をする際にさらっとラストシーンを書いていたりするので、そういうのが嫌な人は読まないか、未見のタイトルが出たらその章を飛ばすのが賢明だと思われます。2014/07/08
りゃ
2
そんなことおっしゃらずに、何か書きたいと思う本に出会ったら是非書いてください。沢木さんが何を感じたのか、沢木さんの文章で読むのが私は大好きです。2012/08/20
あぴまる
1
ようやく読み終わりました。どれも観たくなる作品紹介ばかりなのは、相変わらず、さすがですね。気になった作品はメモしたので、機会を見つけて見たいと思います。2013/04/13
ひげおやじ
0
沢木耕太郎の映画エッセー。2010/08/04