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芸術起業論

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344011786
  • NDC分類 704
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ一作品が一億円の値がつくのか!?
どうすれば日本人が世界に通用する作品(=商品)を制作できるのか?自らが世界で見聞きし、得てきたありのままの真実と、それらに対する過酷な試行錯誤から得られた対処の方法を、具体的にあますことなく公開!

「衝撃的な一冊である。おそらく読者の大半は、本書を読んで、今まで自分が考えてきたアートが、全然その名に値しなかったと気がつかされることになるだろう。本書から伝わってくるのは、強烈な怒りの焔である」──椹木野衣(美術評論家)

目次

第1章 芸術で起業するということ(芸術には、世界基準の戦略が必要である;なぜ私の作品は一億円で売れたか ほか)
第2章 芸術には開国が必要である(芸術家は、技術より発想に力を注ぐべき;世界で評価されない作品は、意味がない ほか)
第3章 芸術の価値を生みだす訓練(六八〇〇万円の源は「門前払い」だった;評価されていない作品ほど大化けする ほか)
第4章 才能を限界まで引きだす方法(作品が歴史に残るかどうかが問題である;徹夜なんて、努力のうちに入りません ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

318
おもしろいっちゃおもしろいが、やはりこの本は自ら何かしらを作り出しているクリエイターが読まないと意味がつかみきれない部分が多く、別にそんなものを目指していない人が読んでもくみ取ることができる部分は少ないように感じる。序盤こそ読者にケンカを売っているような文体だけど、たぶん真骨頂は中盤から終盤にかけての部分で、これは若いクリエイターに対する熱いメッセージであるような……気がする。あと改行がやたら多い。2017/02/11

犬こ

27
村上隆のアートは日本より海外の方がウケが良いらしい。アートも営業やマーケティング活動をしながら、売りを上げる。アートと商売を紐付けると、否定的な考えを持つ人もいるみたいだけれども間違った考えでは無いと思います。しかし、わたしは村上隆のアートはよくわからない(苦笑)2017/04/02

oz

27
初読。要するに現代美術とは信用に依存する制度なので作品は作品として受容されることを見込んで製作しなければならない。作品はそれが表象する内容よりも以前にまずそれ自身が『作品』であることを自己言及的に表出してゆかなければならない。自律的な『芸術』など幻想でしかないし、『作品』にはいかなる確定的な条件も存在しない。あるのはただそれが安定的に取引されるという確信を如何にして共有させるか?という社会関係で、それを戦略的に構築させようというマーケティングの本である。2010/04/03

Tomoichi

22
オリンピックの高梨沙羅の失格問題を見ていて自分達が悪いと悲劇のヒロインになっているコーチ達をつくづく日本人だなと。そしてなぜ世界で戦うのにこの程度の人達をコーチとして五輪に連れて行ったのか不思議で仕方なかった。これではいつまでも悲劇のヒロインのままである。芸術家の村上隆の本作は是非海外で仕事をする人達に読んでもらいたい。世界は日本のように甘くない。海外で暮らしてみたいとアホ面で語る人達、この本で読んで趣旨を理解できないなら辞めた方がいい。世界と戦う人必読です。そして世界を知らないコーチをクビにしろ!2022/02/19

ヒロミ

21
おもしろかったです。まさか村上隆に共感できるとは思いもしなかったので自分自身驚いてます…。村上さんはガリガリ亡者に見えて、かなりピュアでアツいハートの芸術家なんだなあと思いました。現代アートにはルールがあり、アーティストはプレイヤーという考え方がおもしろかったです。20年近く前の本だけど、今読んでも新鮮というのは村上さんも複雑な心境でしょうね…。2020/06/12

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