工学部・水柿助教授の逡巡

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344007246
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

最初にお断りをしておくが、この作品は小説である。さて水柿君、この巻で予想どおりN大学工学部助教授のままミステリィ作家になる。きっかけはとくになく、なんとなく書き始めたら、すぐに書き上がった。それをミステリィ好きの妻・須摩子さんに見せたが、評価はあまり芳しくない。それで出版社に送ってみたら、なんと、本になることになり、その上、売れた!時間があれば小説を書き続ける毎日、そして幾星霜、水柿君は、すっかり小説家らしくなったが…。若手研究者は、こうして小説家になった。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年、愛知県生まれ。某国立大学工学部助教授にしてミステリィ作家。1996年、『すべてがFになる』(第1回メフィスト賞受賞)でデビュー。同作に始まる「犀川・萌絵シリーズ」全10作はミステリィマニア以外にも広範な支持を得て、一躍人気作家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さく

19
このシリーズを読むと、れっきとした森博嗣ファンになった気がする。えもいわれぬぐだぐだ感。水柿くんが小説を書き出したエピソードとか、広い土地を買って線路を作り出したエピソードとかが書かれていて面白い。なぜかラストは爽やか。奥さんのことが好きなんだなぁ。2016/04/20

Alice

12
自伝…ではないのよね?あくまでも、小説。あのシリーズからまた読みたくなってしまったよー!2021/04/20

佐島楓

11
メタ・エッセイ?何に分類されるのだろう・・・。森先生のミステリや趣味、もう退職された仕事に対する姿勢が垣間見られる。一応シリーズ物なんだけれど最終巻を読むべきか否か・・・。2011/06/14

FUU

7
水柿助教授2作目。これはもう、、1つのジャンルだなぁ(笑)。水柿君、はからずも小説が売れ始めて工作の時間がなくなってしまった。このことが助教授を退職することになる伏線でしょうか。。ゆるいノリで脱線しまくってるけど主旨はきちんと伝わるので、もしかしたら、森先生からすると、論理的な文章や普通の小説を書くよりも、このシリーズの方が書きにくいんじゃないだろうか?などと考えてしまう(こうやって無駄に行間を読む読者を笑う為のトリックかもしれないけど)2013/09/23

ophiuchi

6
作者自身が作家になった過程がネタで、小説家の日常が覗けて面白い。でも回りくどい文章はちょっと苦手。2011/10/26

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