内容説明
世界33カ国を駆ける“旅人OL”が大失恋の末に救いを求めたのは、ダライ・ラマだった!!心に暗雲を抱え、チベット仏教の摩訶不思議に驚愕しつつ、てるこはチベットとインドをつき進む。
目次
いざ、リトル・チベットへ
シャーマンに会いに行く!
史上最大の“お仕置き”を受けた日
チベット伝統医学のお医者さん
ラダック田舎暮らし
フリー・チベットと一夫多妻の謎
前世を覚えている少女
カルマのおかげでカルマ落とし!?
ダライ・ラマに恋して
著者等紹介
たかのてるこ[タカノテルコ]
アジア、中東、南米、ヨーロッパ、アフリカなどを一人旅する。今までに旅した国は、世界三十数カ国。1993年、映画会社の東映に入社。98年、本人が出演と制作を兼ねた、インドの旅番組がTBS系で放送され、2000年、紀行エッセイ『ガンジス河でバタフライ』(小社刊)でデビュー。以後、本人出演の旅番組をフジテレビ等で制作するかたわら、エッセイを出版
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フーミン
8
ダライラマの「世界中の人々の幸せを願うため祈る」という深く寛大な教えには目からウロコでした。今までの自分がすごく小さく感じられました。それにダライラマは人としてやさしくまた気さくなんです。ダライラマに会えることを信じて行動したたかのさんもすご〜いですね。考えさせられる言葉がいっぱいありました。2015/10/02
くるた
4
ダライ・ラマに会いにチベット、インドを訪れた時の旅行記です。元々は番組の企画だったんですね。チベット問題やチベット仏教のことを掘り下げるというよりも、完全に旅行記です。なので楽しく気楽に読めました。それにしても、今ではチベットよりも亡命先のラダック地方(インド)の方がチベットらしいなんて、悲しくなります。ダライ・ラマ法王、法話聴きに行ってみたいな〜。日本では年一回くらい聴けるチャンスがあるみたいですね。いつかポタラ宮も見てみたいな〜。これ以上環境が変わってしまう前に。2016/04/25
かぉ
3
チベット展に行ってからチベットやネパールに興味があって読んだ。仏教の奥深さとチベット人でありながらダライ・ラマの肖像を飾ることすら出来ないチベット自治区の人たちと亡命先で仏教の世界を大切に生きられる人たちとの対比も考えさせられるものがあった。ダライ・ラマに謁見する前に旅先で出会った人々から「人が生きることはどういうことか」を教わる。その中で著者と私も一緒になって素晴らしい世界観に心癒された素敵な旅本。2014/02/06
まーちん
3
「宗教」と聞くと危なそうというイメージがなぜかあるけれど、考えてみたらかなり身近なことで、日本では仏教と神道が混ざり合ってるところにキリスト教がさらにMIXされてる感じ。だから無宗教ともまたちょっと違うのかもなぁって思った。宗教で争いが起こるのは困るけど、神の存在を信じることで救われる人がいるのだとしたらそれはそれで悪くないのかも。2009/04/08
オーリー
3
ガンジス河にバタフライを読んで、本書を手にとった。 個人的には、前作よりも今作の方が良かった。 特に、後半のカルマとのやりとりはいろいろ考えさせられる内容だった。 この本は、大失恋を機にダライラマの教えに触れ、ダライラマに会うべく奮闘する一人の女性の体当たりの日々を描いた痛快旅本とでもいえるような内容である。たんなるミーハーから始まったダライラマへの思いが、いろいろな人と出会う中で、最終的には読者をも日々の生活を前向きに生きるヒントや気付きに出会える、考えさせる素晴らしい一冊である。2013/11/08