目次
1 幸福の法則(人生設計;生命保険;年金 ほか)
FAQ よくある質問とその回答(橘さん、あなたは誰ですか?;人生を金勘定で語るだけでいいの?;どうすれば経済的に成功できますか? ほか)
2 正しさの問題(年金制度を廃止しよう;国家に国民を保護する義務はない;貧しい者がより貧しい者を搾取する生活保護 ほか)
著者等紹介
橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。早稲田大学卒業。作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
28
この人の本を読むといつも本当に私って何も知らないナイーブなおバカさんだと思う。FAQコーナーがあり著者について前から疑問に思っていたことなどが解明?されなかったけど…2013/03/28
犬こ
22
淡々と保険、年金、医療、教育、不動産、市場経済について筆者の意見を語る一冊。明るい点があまりないので、少しダークな気分になるのはタイトルの含蓄しているものとマッチしている気が。しかし、現実や今後の展望において的を得ているところは多くあります。2017/02/04
Uzundk
14
序盤はまさに残酷な現実という題を掲げて語る橘さんの世界の見方を感じられる。正義の眩しさとそれがけして達成されないという諦め、その中で見つけていく幸福は共感を覚える。橘さんは市場のルールが分かり、そのルールを利用し幸福のために必要なお金を得ることができたし、それが全ての人に可能だろ信じているのだろう。だからこそpart2で『正しさについて』なんてタイトルを付けるし、市場の力が不正を正してくれるのだろうという希望を語るのだろう。ところでp222の棚湯の写真は一体どこなのでしょう(温泉好き)2016/07/10
ひと
13
良い悪いは置いておいて、暗い現実が淡々と、いつもの橘節で綴られています。ライフプランや保険、年金、不動産などへのスタンスはそれまでの著書のエッセンスとなっています。経済的自立への近道はほとんどないですが、制度上の歪みを捕まえられれば機会は高まるでしょう。そのためには、世の中の動きや真実を理解し、継続的にウォッチする必要があり、決して簡単ではありません。福祉という名の既得権保護、拡大システムには虫酸が走りますね。既得権から利益を得たいとは思いませんが、搾取される側にならないよう気をつけたいです。2016/09/19
ジュースの素
11
人生設計、不動産、保険、教育など人を取り巻く仕組みが述べられている。日本の国は世界でもまれに見る幸せな国だと書かれる。子供が破綻しても実家や親戚が補える力を持つとも。この本は2004年出版なので今はもっと厳しい状況かも知れない。幸福についてとあるが、特にそう思える内容ではなかったが、文章が丁寧で判りやすいのはよかった。2017/06/29