ブーンドックス―ブッシュが最も恐れた小学生

マッグルーダー，アーロン【著】〈ＭｃＧｒｕｄｅｒ，Ａａｒｏｎ〉/ムーア，マイケル【序文】〈Ｍｏｏｒｅ，Ｍｉｃｈａｅｌ〉/町山 智浩【編訳】

幻冬舎（2004/08発売）

• サイズ A4判／ページ数 230p／高さ 23cm
• 商品コード 9784344006652
• NDC分類 726.1
• Cコード C0036

内容説明

チャーリー・ブラウンよりキュート！エミネムより過激！発禁、抗議、脅迫もなんのその、ブッシュも戦争も笑いのめして、全米で毎日２０００万人に読まれている超人気コミック日本上陸。

著者等紹介

マッグルーダー，アーロン［マッグルーダー，アーロン］［ＭｃＧｒｕｄｅｒ，Ａａｒｏｎ］
１９７４年イリノイ州シカゴ生まれ。父が政府の仕事に就いたのでメリーランド州の白人ばかりの郊外住宅地に引越し、そこで育つ。メリーランド大学でアフリカ系アメリカ人研究を専攻。日本のアニメのファンで、その影響を受けたマンガ「ブーンドックス」を１９９６年にＷｅｂで発表。続いて大学内の新聞で連載する。そして９９年４月１９日、全米１６０の新聞で「ブーンドックス」連載開始。怒れる黒人小学生ヒューイがバカな白人や誇りを忘れた黒人たちに毒づきまくる過激な内容で、のほほんとした笑いばかりの新聞マンガに慣れていた読者に衝撃を与えた。２００１年９月のテロ以降は、挙国一致の戦争ムードに一人逆らってブッシュを容赦なくバカにし続け、各紙で掲載中止となるが、その勇気ある戦いぶりが支持されて、結果的には掲載紙を３００近くに増やし、アメリカで最も人気のある新聞マンガとなった。２００２年１月にはその功績を評価され、ＮＡＡＣＰ（全米黒人地位向上協会）が毎年、アフリカ系のイメージを向上させた同胞に授けるＮＡＡＣＰイメージ・アワードの会長賞を受賞した。現在、『ブーンドックス』のＴＶアニメ化のために奮闘中

ムーア，マイケル［ムーア，マイケル］［Ｍｏｏｒｅ，Ｍｉｃｈａｅｌ］
１９５４年ミシガン州のジェネラルモーターズ工場職員の息子に生まれ、８９年にＧＭの社長に直訴するドキュメンタリー映画『ロジャー＆ミー』を監督。２００２年に銃社会アメリカを告発する『ボウリング・フォー・コロンバイン』でアカデミー賞受賞。０４年『華氏９１１』がカンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した

町山智浩［マチヤマトモヒロ］
１９６２年東京都文京区生まれ。早稲田大学法学部卒。９５年、雑誌「映画秘宝」を創刊し、９７年渡米。現在カリフォルニア州オークランド在住。映画評論家・エッセイスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アイアイ]

白人ばかりの郊外住宅地に住む黒人の少年ヒューイ。皮肉屋でCIAやＦＢＩや国務総省、マイケル・ジャクソンとも連絡を取れる。友人シーザーには友達になった事を後悔され始めたりするが「イカしたセンスとサメたノリが好きだな」とヒューイに好意を持たれている。弟のライリーは大金と高級車と美女をはべらせるラッパーに憧れているが女の子は嫌いらしい。アニメで昔よく見てました。ライリーがドレッドじゃなく原作では短髪なのも可愛い。日本人には馴染みないネタも多いけど、シュールさがクセになる。▽図書館

2015/07/20

[margo]

理知的で弁の立つアクティヴィストの9歳の少年が主人公の新聞連載漫画（1999~2003年分を収録）。

2016/09/25

[ピク]

昔読んだ．カルチャーについて語るということをこの上なく可愛く愉快にシニカルに教えてくれる．黒人ヲタの目から見て、ジャージャーは許せないけどメイス・ウィンドウに痺れるスターウォーズ新サーガにどれだけ日々振り回されたかの記録．評価の高いアニメ版（韓国スタジオ制作）をさっさと日本に輸入して全国で流せ！ナルトのパロディやってんだってさ、見たい！　それだけでバカげた日本のヲタク共、アニメってだけでなんでも見るあいつらの意識も変えられる、そういう力のある漫画だから．　いや、ただの新聞４コマなんだけど．町山智浩翻訳．

2013/09/10

[パリスお布団]

えー！あたし、ヴィヴィカAフォックス好きよ！／時事ネタからエンタメネタまで町山智浩の解説はさすが懇切丁寧で（たまに私情も挟んできやがるけど）面白さがよく伝わる。

2018/08/03

[daiyuuki]

黒人の地位向上のために戦うフューイ・フリーマンの戦いを、ギャングスタラップの影響を受けてギャングになるのが夢なライリーやブルックリン育ちを鼻にかけるマイケルや黒人気取りのシンディなどのユニークなキャラクター、社会批評（ラップアーティストは高い服や車に乗っているのに、なんで怒っているのか。なんで黒人俳優は白人の手下を演じるのかなど）満載で描いていて、面白いです。

2005/08/30