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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344006645
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

梅雨。大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無残にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった―。大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!本格ミステリNo.1の傑作『鴉』から7年。鬼才が放つ新たなる野望。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

62
山奥にあるいわくつきの館。そこに集まったオカルトサークルの7人。だが2日目に殺人が起き、大雨によって外部に連絡不能に。オーソドックスなクローズドサークルの形であるが、作者が麻耶さんなのでそんな単純にはいかない。設定が綾辻さんの館シリーズに酷似しているが、時折入る違和感のあるやり取りや描写。そして明かされる犯人とあるトリック。トリックの方は最初意味不明だったが、物語の中でこそ通用するという意味を知ると愕然となる。更にラストも唖然とさせ終わらせる一文。麻耶さんはこういう締め方が許されるんだから堪らない。2021/05/01

紅はこべ

41
殺人事件を起こすためにわざわざしつらえたように見える不自然なクローズドサークルもの。叙述トリックものでもあるが、地の文の不自然さの理由が謎解きでようやく判明。麻耶雄嵩にしては読みにくくなかった。館の構造もわかりやすかったし。2008/07/18

ステビア

18
イヤー完璧にやられた…。違和感は覚えていたんだが。非常に著者らしい力作。2014/11/19

ミャロ

14
※kindle 過去に連続殺人事件が起こった現場でサークル活動中に殺人事件が起きる物語。序盤は、予想していた通り物語が進み退屈していたら最後に仕掛けが発動しビックリ、ラストにもビックリし良かった。2022/10/08

さか

14
人里離れた曰くつきの屋敷 大学のオカルトサークルの人達が大雨で閉じ込められてしまう。そこで屋敷の主が殺されてしまう。案の定だまされましたが でもムカムカとエッ!が残りました。2022/01/10

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