内容説明
地方都市・北嶺で起きた誘拐事件。県警捜査一課の敏腕刑事・上条の犯したミスによって被害者が殺害され、捜査は完全に行き詰まっていた。そんな時、集団暴行を受けていた少年を保護した上条は、少年の姿に街の閉塞感に耐えきれなかったかつての自分を見る。だがそれは、自らの誇りを取り戻すため捜査に猛進する上条にとって、封印してきた過去と対峙することを意味していた…。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。平成13年「8年」で小説すばる新人賞受賞
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