悪魔を憐れむ歌

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344004405
  • NDC分類 916
  • Cコード C0093

内容説明

『水曜の朝、午前三時』の著者が描く戦後最悪の連続殺人事件。「逆らう奴は全員、透明にしちまえばいいんだ」それがあの男の口癖だった。その言葉通り、男は邪魔な人間を次々と殺し、死体を闇に葬り去った。戦後もっとも凶悪な犯罪といわれた「愛犬家連続殺人事件」の全貌と、主犯・関根元の恐るべき人間性を共犯者の視点で描いた凄絶なるノンフィクション・ノベル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koguma

25
「愛犬家連続殺人事件」のノンフィクション版. 人の怖さを再認識してしまう一冊だった。気に入らない人間はあっさり殺し, 死体を跡形もなく処理してしまう関根という男, こいつはもちろんのこと, その妻も淡々と死体処理に加わるところが読んでて不気味としか言いようがない。以前読んだ「汚れた檻」も、この事件がベースになっているようで、私は断然そちらのほうが読みやすく感じた。映画化されているようなので、「冷たい熱帯魚」も観てみたいな。2016/11/29

たぬきごんべい

15
記者時代の蓮見さんが「愛犬家連続殺人」のゴーストライターだったようだけど、これは蓮見さんの名前で出版されてる。この事件の概略は知っていたものの、ここまでの狂気があったなんて知らなかった。実話だけどスプラッターホラーの気持ち悪さが読み取れる。たしかに「ボディを透明にする」手法は証拠がなくなるが、実行できる人間はそうそういない。関根に関わってしまった人たちが可愛そう。「冷たい熱帯魚」見てみよう。だけど誰かにお薦めできる本ではありません。★4.02019/04/16

梨姫

12
本書は「愛犬家連続殺人事件」を元にしたもの。戦後最大の連続殺人事件を共犯者の視点から描いたノンフィクション。 普段ノンフィクションは読まない。ミステリが好きなのだが、本物の殺人、本物の訳がわからない悪意が氾濫している内容に胸がむかついた。 犯人の関根元の口癖「ボディーは透明なんだから」や、荒唐無稽なホラ話、世界一の殺人鬼であるという自画自賛が繰り返し出てくるので、 読んでいてこちらまで頭がおかしくなりそうだった。共犯者たちが関根に洗脳されていくのもわかる気がする。 2013/10/20

さといも

7
図書館本。事件現場に行ったことあり。『冷たい熱帯魚』を前に見て1度は読みたいと思っていたが忘れて今に。人の悪意はこんなに恐ろしいのか。人が怖くなるような実話。2016/10/12

ひとひら

6
★★★フィクション?ノンフィクション?実際にあった事件のはずなのに脳が認めたくなくて頭が混乱。やっぱり人間ってオソロシイ。2013/09/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/549863
  • ご注意事項