内容説明
誰もが一度は経験する、絶望に近い失恋。ハウジングメーカーでチーフを務める31歳の怜子は、5年間付き合った耕一郎に突然別れを告げられる。そろそろ結婚を、と考えていた矢先のことだった。理由がわからず、どうしても別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、それまで最優先してきた仕事も手につかなくなる。そして、彼の新しい恋人の存在に絶望し、堪えていた気持ちが決壊してしまう…。
著者等紹介
唯川恵[ユイカワケイ]
1955年金沢市生まれ。金沢女子短期大学を卒業後、銀行勤務を経て、84年「海色の午後」で第3回コバルトノベル大賞を受賞。2002年「肩ごしの恋人」で第126回直木賞を受賞
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感想・レビュー
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taiko
52
5年間付き合った彼にふられた怜子。 職場では重要なポストについていたにも関わらず、失恋以降、仕事も手につかない毎日を送る。… 失恋小説。 女性心理をこれでもかと、しつこいほど畳み掛けられたようでしたが、わからないことは無いなと思いました。 二人の時間が長ければ長いほど、思い出も多く辛いはず。 5年は長い。 失恋から立ち直るには、時間と新しい恋が必要、は絶対にあると思う。 怜子が本当に立ち直るには、まだ時間はかかりそうですが、先が見えてきたラストに、ホッとしました。 2017/12/03
こちゃら。
21
ドロドロだけど・・こんな風にしてしまったオトコも悪い。期待させてるだけさせて、キミは悪くないとかなんとか言って、結局振る。自分は悪者になりたがらない。5年も付き合った相手と別れたいと思うのなら、もっとお互いに腹の中を全部見せて、しゅらばらば~になって別れた方が相手の為。、いい人だった。。なんて思われようなんて虫が良すぎるよ。って熱くなっちゃった・・2014/02/10
seiko★
20
5年間恋人で昨日まで普通に接し、そう遠くない日に結婚という形をとると思っていた怜子…そんな時、何の前触れもなく別れないか、という耕一郎…なぜ?・・・昨日までの自信に満ち溢れていた彼女の心の崩壊が痛々しい。。。色んな形の恋愛があり色んな形の別れがあるのだろう・・・耕一郎が言訳に、「結婚とは強いて言うなら縁みたいなもんだと思う」と言っているが、私も縁はあると思う。。。が耕一郎のやり方はどうなのだろうか・・・怜子さんが新天地で新しい人生を切り拓いて行けますように!!2017/06/09
きらり
13
さすが、唯川恵。大好きな作家であるが女性の深い心理をついていて、描写が素晴らしくぐいぐい引き込まれ、一気読み。失恋した時に読むといい本です。最後の言葉に救われます。2015/05/31
nAoo
11
私の嫌いなジャンルでした。メッチャ速読(笑)なぜ、買ってしまったんだ!!男ってホント最悪。そして馬鹿な女。読んでて嫌悪感。でも買っちゃったから読みました〜2014/05/18