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最後の家族

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344001213
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家族について書かれた残酷で幸福な最後の物語。

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第75回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「村上龍映画小説集」で平林たい子賞、「インザ・ミソスープ」で読売文学賞、「共生虫」で谷崎潤一郎賞を受賞。芥川賞選考委員。また、『トパーズ』『KYOKO』など、映画監督としても活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mik.Vicky

19
普通に世間に存在していそうな話だった。村上龍が書くこの手の話は、他の本でも読んだことがあるが、読んでいると先が気になってついつい夜ふかししてしまう。読んでみると、派手な話でもなく、どんでん返しでもなく、すごく淡々と話が進むのだが、心に響く不思議な感覚。それが村上龍の持ち味だろう。ところで最後まで読んだが、『最後の家族』の『最後』の意味が分からなかった。また何年後かに再読してみよう。2016/10/21

冬木楼 fuyukirou

17
そうか、そういう結末になったか良かったな。という物語だった。 約15年前の小説。当時、私の勤務していた会社の業績が落ちてきて、社内の雰囲気もとにかく暗かった。読みながらあの黒雲の漂うイヤーな空気を思い出してしまった。 それと、秀吉と昭子は25年も夫婦を続けていたのに本音で語れなかったようなのがワタシ的に驚いた。そりゃあどこかに歪みが出てくるよね。最後に家族ひとりひとりが精神的に自立していく所がほっとした。2016/04/02

ねなにょ

16
息子の引きこもりから、4人の家族がそれぞれ自立するまでをそれぞれの視点で描いている。特に、母と息子の心の変化に希望が持て、最後の一歩手前まで興味深く読んでいたけれど、最後が…。お父さんが解雇されてしまった後、お母さん、働き始めたけれど、息子が専門学校へ通い始め、アパートで1人暮らし。更に、娘の大学の費用がないというのに、イタリアへ留学? お母さん、イタリアやハワイまで遊びに行ったり、娘もビザのために帰国してきたり…。他所の家庭のことだけれど、なんだかなぁ~。2016/08/17

りえ

14
引きこもりの少年と、その家族の物語。家族がバラバラになってしまうのかなと思っていたが、最後は希望がみえる方向に向かっていった。少年が目撃した隣人のDVはどうなったかは描かれていなくてその後が気になる。でも少年が目撃したからこそ引きこもりをやめる経過は印象的だった。2015/05/03

miho

12
作者を知らずに読んだら、村上龍だと気づかなかったかもしれない。こんな小説も書くんだと驚いた。引きこもりの青年とその家族の再生の物語。誰かを救うことが自分を救うことにはならない、自分が自立することだけが、結果的に親しい人を助けるのだという言葉にハッとした。2015/09/23

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