出版社内容情報
全3巻構想のファンタジー。約20年前に福音館書店から出ていたものを、リニューアルして復刊しました。第3巻目は今回書き下ろす完結編。多くのファンをもつこの作品は以前から復刊を望む声が多く寄せられていました。その待望の第1巻です。 小学校高学年~
内容説明
ある国の、ある時代に、「ドーム郡」という地方があった。ドーム郡の歴史に大きな影響をあたえた、心やさしい娘、クルミの物語。ドーム郡シリーズ全3巻、待望の復刊。
著者等紹介
芝田勝茂[シバタカツモ]
石川県に生まれる。「虹へのさすらいの旅」で児童文芸新人賞受賞。「ふるさとは、夏」で産経児童出版文化賞を受賞
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。イラストレーターとして、SF、ファンタジー、児童書の世界で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
44
【図書館】ドーム郡シリーズの記念すべき最初の物語。昔、小学校の図書館でこの本に出会い、ファンタジーというジャンルを知った思い出の一冊です。読者からの熱い支持のわりには売上がなく…その後、周囲の要望で20年の時を経て再刊&ようやく完結した…という、物語同様波乱の経緯をもつシリーズでもあります。ドーム郡に起こった危機を救うため、一人の少女が知恵と勇気で…という王道ストーリーで、いろいろ荒削りなところもあるけれど、文句なくおもしろい!今読んでもワクワクしますし、考えさせられます。フユギモソウ、本当に怖いです。2015/07/04
ワッピー
37
40年ぶりの再読。旧版です。恩師の紹介でドーム郡の先生になった孤児のクミルが教え子の喧嘩の責任を取るかたちで、郡に迫る脅威を回避する手がかりを求めて旅に出る。隣の郡はその脅威、人の心を凍らせ、社会の分断を生み出す花フユギモソウによって滅びたのだった。その花に対抗するすべを知るというコノフの森のヌバヨという男を捜し求めて、森から森へ旅するうちにクミルはドーム郡の伝説に向き合うことになる・・・。人心の荒れ具合に今の状況を連想しつつも、大人の汚い世界に立ち向かう初々しいクミルの挿絵(和田慎二)も楽しみました。2021/08/29
E M !
6
クミルが旅してる道を、地図で探しながら読むのがすごく楽しかったです。旅の順序や地図は複雑ではないので、小さい子が読んでも楽しそう(^^) また、かかしの話し方が好感持てました。是非とも私が迷ったときにもそばにいて道案内ほしいな。人には表と裏があって、裏の暗くて弱い部分につけこんで、国を滅ぼすフユギモソウ。もし、日本に生えたら、あっという間に滅びちゃう…とちょっとリアルに考えてしまいました(苦笑)2011/09/14
ホレイシア
6
今はまた素敵な装丁になって出てるんですね。私が読んだ本は、表紙と挿絵がなんと和田慎二さんでした♪。2008/01/01
sattin
5
子供のころ読んでた本。まだあったことに驚きですが、今読んでも遜色ないなあ。案山子が好きですね2014/06/03