内容説明
数学ができるできないは、本当にあたまの良し悪しなのだろうか?認知科学が数学の核心を突く!
目次
数学の数学教育
数学とは何か
科学における理論の役割
基本的な諸概念
説明されるべきことは何か
手続きと学習者の誤りの規則性
いくつかの共通なフレーム
共通でないフレーム
わかりやすく言えば
「オーヘア空港の問題」をいかに解決するか
組み立て
前数学的フレームの使用
言葉でも絵でもなく
表象
探索
表象の即時的形成
検索、構成、対応づけ
パラダイム・ティーチング方略
いくつかの典型的な誤り
典型的な学校カリキュラムの欠陥
我々は今日どこにいるのか
数学教育に対する認知科学的アプローチ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリョーシャ
2
誤植がとても多いが、それを補ってあまりあるほどの実りの多さである。当時の認知科学の手法を用いて数学や科学の理解のされ方を研究し、どのような教育を行うべきかを提言している。1984年の本であるが、こちらが素人だということをもあって、まったく古さを感じなかった。ここに書かれていることのどれだけが、現代の教育に生かされているであろうか。数学や科学を理解する認知の仕組み、典型的な誤りから探る思考過程、知識が構成される過程、知識はどのように保存され検索されるか、などなど全編を通して興味が尽きることなく読み切った。2019/04/07