出版社内容情報
発光生物研究で、世界で活躍する研究者である著者が、長年の研究と世界中につながる研究者のネットワークから得た貴重な最新情報と写真をもとに、光っている状態と通常の状態をくらべる図鑑として発光生物の生態に迫ります。また、発光のしくみから、科学への応用例についてもイラストと写真でわかりやすく解説。さらに、発光する生きものの見つけ方、お刺身で光らせてみるなど、子どもたちが取り組める「実践編」や発光生物が見られる施設の情報も掲載。ノーベル賞受賞の下村脩博士の研究分野としても注目の生きもの図鑑です。最近開発に成功した「光る植物」の写真も掲載!ホタルやクラゲ、きのこ、深海生物まで、光を発する生きものたちの生態に貴重な写真で迫る美しい図鑑。何のために光り、どのような仕組みで光るのか、発光する生きものの謎を解き明かします。生きるための知恵がつまった魅力的な発光生物の世界へご案内。
内容説明
光る生きものといえば、まっさきに思い浮かぶのはホタル。けれども、光る生きものはホタルだけではありません。海には、クラゲ、ウミホタル、ヤコウチュウ、魚…陸には、ミミズ、ムカデ、カタツムリやキノコなど。身のまわりには、光る生きものがたくさんいるのです。けれども、なぜ、光っているのでしょう?どうやって光っているのでしょう?この本では、たくさんの光る生きものを紹介しながら、光るしくみや、光る理由を解き明かしていきます。ふしぎな光る生きものたちの世界へ、さあ、出発!
目次
海の光る生きもの
陸の光る生きもの
光るしくみって?
何のために光る?
光るしくみを利用する!
発光にまつわるふしぎ
やってみよう!
著者等紹介
近江谷克裕[オオミヤヨシヒロ]
1960年北海道生まれ。群馬大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。(国)産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門長、国際生物発光化学発光学会の会長をつとめるなど、生物発光研究を牽引する研究者。現在は、(国)産業技術総合研究所特命上席研究員、大阪工業大学客員教授として、生物発光を研究する若手研究者を育成しながら、自らもウミホタルや渦鞭毛藻類の光る仕組みの解明に取り組んでいる
小江克典[オゴウカツノリ]
1975年兵庫県生まれ。静岡大学大学院電子科学研究科博士課程修了。博士(学術)。(国)産業技術総合研究所、ハーバード大学の研究員を経て、現在、光学機器メーカーで安全性評価技術開発などの研究に従事している。発光生物の魅力を伝えるため、「はてのうるま」を設立し、小・中学校などでウミホタルの発光観察会を行っている。発光生物との関わりは高校生の頃から。ウミホタルに興味をもち、研究観察を学校の理科室でスタート。海洋生物に惹かれ、琉球大学に進学して沖縄の海洋生物のおもしろさに触れる。その後、静岡大学に移り、ウミホタルの生態や遺伝学的な研究をスタートし、全国の海辺のウミホタルを調査。現在もウミホタルの研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。