感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIGERU
23
タイトルは『犬の学校』、かつ嫌な後味の児童文学という世評から、宮沢賢治の洞熊学校みたいなものを予想していた。だが、とんでもなかった。結末の不条理さに頭を抱えた。なるほど、子どもの時に読んだら、さぞや心の傷になっただろう。本書が刊行された60年代から70年代は、イデオロギーの季節。児童文学も例外ではなかった。忠実を善しとしてきた犬たちの、人間への復讐というテーマには、作家自身が内包するルサンチマンが投影されているのだろう。中村宏の挿画がまた怖い。筆のタッチに高橋葉介を連想したが、もちろん中村の方が大先輩だ。2021/11/09
だのん
4
小学生のとき読んで恐かった記憶が強く残っていた本。図書館で見つけてウン十年ぶりに読んだらやっぱり不気味だった。忘れられない1冊。2021/11/03
オシャレ泥棒
4
図書館 オチに救いがなさすぎる。「忠実」「忠義」という言葉は嫌いではないが、尽くされるものがそれに相応しければこそかと。2014/11/22
ねちゃぴん
4
終わり方にびっくりした。さすが佐野美津男。飼い犬よ、手を噛めってことなんだろうけど、小さい頃読んでたらトラウマものかも。ジャピロもどうなったんだ。2010/09/10
trap
2
子供の頃に読んだので久しぶりに再読。 おばさんから子犬を貰って遊んでいたところに犬の学校に入学させませんか?と男がやってくる。しかし、預けた犬に会うことが出来ず主人公は犬の学校の真実を知っていく。 ラストがちょっと…これ子供向けだったか?トラウマになりかねんww2022/03/06