ラーメンの語られざる歴史―世界的なラーメンブームは日本の政治危機から生まれた

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ラーメンの語られざる歴史―世界的なラーメンブームは日本の政治危機から生まれた

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059406
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0020

出版社内容情報

米国人歴史学者が、機密扱いだった占領軍の文書や多くの日本の資料を駆使して、真実のラーメン歴史を明らかにする。

機密扱いだった占領軍の文書や数多くの日本の資料を駆使して、ラーメンが貧しい労働者のための粗末な食事から日本文化の国際的象徴へと華々しく上り詰めた経緯と、国際政策が世界中のごく普通の食べ物にいかに影響するかを教えてくれる。
 近頃ではラーメンは日本の国民食とまで言われている。世界に進出して注目を集めているし、書店にはラーメン関連の雑誌や本が並んでいる。だが日本人はラーメンについて、ラーメンの歴史について本当に知っているのだろうか。確かに店や味の情報については、ラーメンマニアではなくても何となく知っている。テレビでは頻繁に行列店や穴場店、ご当地ラーメンなどさまざまな情報が流されている。しかし、そもそもの起源や歴史、背景については案外ぼんやりとしか知らないのではないだろうか。そのあたりにもこたえてくれるのが、本書だ。

はじめに : 国民食 
第1章 人々の暮らし : 日本人労働者のための中華汁麺 
第2章 困難な道 : 闇市のラーメンとアメリカの占領 
第3章 進展: 急成長のエネルギー 
第4章 昔と今:イメージチェンジ 
第5章 今月のおすすめ :アメリカ人のラーメンと「クールジャパン」 
おわりに :時が教えてくれる(抵抗の食べ物) 

【著者紹介】
ニューヨーク大学にて歴史学の准教授。専門は東アジアで、現代日本や政治経済、食物史など。

内容説明

アメリカ人歴史学者が明らかにする真実のラーメンの歴史!ニューヨーク大学のジョージ・ソルト准教授は機密扱いだった占領軍の文書と数多くの日本の資料を駆使して、ラーメンが貧しい労働者のための粗末な食事から日本文化の国際的象徴へと華々しく上り詰めた経緯と、国際政策が世界中のごく普通の食べ物にいかに影響するかを教えてくれる。

目次

第1章 人々の暮らし―日本人労働者のための中華汁麺
第2章 困難な道―闇市のラーメンとアメリカの占領
第3章 進展―急成長のエネルギー
第4章 昔と今―イメージチェンジ
第5章 今月のおすすめ―アメリカ人のラーメンと「クールジャパン」

著者等紹介

ソルト,ジョージ[ソルト,ジョージ] [Solt,George]
カリフォルニア大学サンディエゴ校にて博士課程修了(Ph.D.)。現在はニューヨーク大学にて歴史学の准教授。専門は東アジアで、現代日本や政治経済、食物史など

野下祥子[ノゲショウコ]
英米文芸・ノンフィクション翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

42
ラーメン「と」語られざる歴史とも云える興味深い本書。水戸光圀がプロトタイプを食した逸話に始まり、明治の華人の日常食が主に労働者階級(これには違和感がある)に広がり、大東亜戦争後の食糧難の日本に、アメリカの小麦と肉食を植え付ける政策により、小麦粉が日本に溢れ、それにとってラーメンが日常食として定着し、高度成長期やバブルを経て高価、高カロリー化によってグルメ文化に加わり、今や日本をはじめ国際的に馴染みのある料理としての立場を得た経緯を米人学者が説く。今は無きラーメン博物館と団塊ノスタルジアの現代日本メタファ。2016/08/24

星落秋風五丈原

37
1960年には90%近くあった食糧自給率を自分の所の小麦が余っているからと日本に押しつけるなんて結構あこぎなアメリカ。『米を食べるとバカになる』なんて宣伝までしてあんまりじゃないか。宝来軒やインスタントを作った日清製粉などラーメンの老舗と言われるところがどのようにして大きくなっていったかわかる。インスタントを広めたのはあさま山荘事件。恐るべしテレビの影響力。シナ蕎麦というネーミングがそもそも庶民っぽいイメージの広まる始まりだった等蘊蓄ネタが沢山。ラーメンを素材に日本の戦後の歩みを外側の眼から語って面白い。2015/10/28

くさてる

20
アメリカの歴史学者が分析した、日本におけるラーメンの歴史とその文化的位置の変化について。味や素材についての言及はほとんどなく、中国から持ち込まれた拉麺が戦中、戦後と時代を変遷するうちにどういう存在に変化してきたのかということが、アメリカをはじめとする諸外国との政治的な思惑やラーメンという簡便な食事が歓迎されるようになった社会的な環境の変化なども含めて語られていくあたりに読み応えがありました。2015/12/15

R

14
大変真面目な日本の近現代史をラーメンという切り口から語った本でした。ラーメンという食べ物が辿った変遷、貧乏人の象徴から、都会のトレンド、そして日本そのものへと投影されるもの、周縁の変化などもふまえつつ非常に丁寧な論理構築がなされていました。戦後日本、国民の栄養状態を向上させるため、アメリカからやってきた「余っていた小麦」がラーメンになったという事実が衝撃的でした。ものすごく真面目にラーメンのことが書かれていて、うなるほどなのに、読み終わってラーメン食べたいとは思わなかった。凄い本だ。2016/04/16

さとうしん

9
アメリカ人研究者による、ラーメンをめぐる日本社会・文化史。元々中国・台湾系移民の手によっていたラーメンが、中国色を消して日本の国民食となっていく過程、(そもそもラーメンという名称自体、支那そばという名称を嫌った台湾系店主が使い出した呼び方とのこと)終戦直後のアメリカによる食料援助(実際は無償ではなく日本側が対価を払っていたが)とラーメンとの関係、そして台湾系移民で、アメリカからの余剰小麦の利用法としてチキンラーメンの売り込みを図ったと、日清食品の創業者安藤百福の業績を歴史的に位置づけている点が読みどころ。2015/12/27

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