内容説明
お笑い街道ばく進中。英文学史上もっとも滑稽な数十ページといわれたキテレツ表彰式の章をを含む、天才ウッドハウスのナンバーワン長編。
著者等紹介
ウッドハウス,P.G.[ウッドハウス,P.G.][Wodehouse,Pelham Grenville]
1881年イギリスに生まれる。1902年の処女作『賞金ハンター』以後、数多くの長篇・短篇ユーモア小説を発表して、幅広い読者に愛読された。第二次世界大戦後、米国に定住し、1955年に帰化。1975年、サーの称号を受け、同年93歳の高齢で死去した
森村たまき[モリムラタマキ]
1964年生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程修了。専攻は犯罪学・刑事政策
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
71
再読。2015年1136冊め。発売当初に読んでいたシリーズだが途中までしか読んでいなかったので、この際1巻から全巻通して読破しようと計画中。あいかわらず可哀想なバーティに合掌。いいところのおぼっちゃんで、いい大学も出ているのにどうしてこうもアレなのか。2015/11/18
九月猫
68
「《英文学史上もっとも滑稽な数十ページ》といわれたキテレツ表彰式」の帯の言葉に、期待ぱつぱつで読み始め……あらバーティとジーヴスの間に不穏な空気。そんなに強気でいいの?あ、言ったそばからまた自ら誤解を招くような言葉を!行動を!…バーティのおバカさん♡絡みに絡んだ2組の恋と、ダリア叔母さんのお悩み。最後にすべての厄介ごとに収拾をつけるのはもちろんジーヴス!当然、ご主人様へのお仕置きと“不適切”なブツの排除も忘れません(笑)ガッシーは作者お気に入りのキャラらしく、さっそく次の巻にも登場する模様。楽しみ楽しみ♪2017/09/25
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
36
個人的な印象としては、ジーヴスの「万能さ」よりもバーティーの滑稽さが目立った話かなと思いました。パーティーも悪い人ではないのですが考えが少し足りないのか、はたまたとてつもなくついていないのか失敗に失敗を積み重ねていきます。そして最後は、ジーヴスが鮮やかにフォロー。流石です。読んでいて、笑いが止まりません。2015/05/11
やまはるか
29
原書は1,934年、昭和9年の刊行であるが、翻訳が新しいせいか時代を感じさせない。「はい、ご主人様」「よしきた、ホーだな、ジーバス」慇懃で頭脳明晰な執事と軽くてお人好しの若主人の決まり文句。男女間に起こったトラブルを解決するために「ある特定の人物に対する強力な嫌悪感の共有ほど、不幸にも仲たがいをするに至った諸個人を十分満足に結束させるものはない」と言うジーバスの周到な策略により一件落着するが、たった一件の落着のために350ページを費やすのは物語として古めかしい。しかし、一件落着の爽快感はなかなかのもの。2024/03/29
寧々子
27
やることがすべて空回りするバーティーと策士のジーヴスのコンビは最高♪ ジーヴスばかり頼りにされて面白くないバーティーはジーヴスには手を引かせ、自分が解決すると意気込んじゃうんですが、バーティーの計画は裏目に出て迷走しちゃうから笑える~ ジーヴスがトラブルの解決に乗り出してからも面白かった! ジーヴス!ホント、食えないヤツめ♪ 特に本作ではバーティーとダリア叔母さんの掛け合いがツボにハマり最高に可笑しかった! バーティーに対するダリア叔母さんの罵詈雑言には、何度も笑わせてもらった♪2013/09/18