ミステリーの本棚<br> 四人の申し分なき重罪人

個数:

ミステリーの本棚
四人の申し分なき重罪人

  • 在庫が僅少です。通常、3~7日後に出荷されます
    ※事情により出荷が遅れたり、在庫切れとなる場合もございます。
    ※他のご注文品がすべて揃ってからの発送が原則となります(ご予約品を除く)。
    ※複数冊ご注文の場合にはお取り寄せとなり1~3週間程度かかります。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336042415
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

特種を追って世界中を駆けめぐる新聞記者ピニオン氏は、ロンドンで4人の不思議な人物に出会った。「誤解された男のクラブ」の会員である彼らは、やがてそれぞれの奇妙な体験を語り始める…。着任早々の総督はなぜ狙撃されたのか、エジプト近隣の植民地で起きた事件の意外な真相を明かす「穏和な殺人者」、芸術家の屋敷の庭の片隅に立つ奇怪な樹をめぐる恐ろしい秘密の物語「頼もしい薮医者」、大実業家の息子はなぜ不手際な盗みを繰り返すのか、その隠された動機を探る「不注意な泥棒」、学者に詩人、質屋に将軍―〈真の言葉〉の下に集う4人の同志は何をたくらむのか、ある王国で起きた革命騒ぎの皮肉な展開「忠義な反逆者」の4話をおさめた連作中篇集。奇妙な論理とパラドックスが支配するチェスタトンの不思議な世界。

著者等紹介

チェスタトン,ギルバート・キース[チェスタトン,ギルバートキース][Chesterton,Gilbert Keith]
1874‐1936.イギリスの作家・詩人・批評家・ジャーナリスト。ロンドンに生まれ、美術学校を中退後、文筆生活に入り、政治評論や文芸批評、作家の評伝、探偵小説、幻想小説、ナンセンス、諷刺小説など、幅広い分野で精力的な活動を展開した。1922年にローマ・カトリックに改宗

西崎憲[ニシザキケン]
一九五五年青森県生まれ。英米文学翻訳家・アンソロジスト
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

27
着任早々の総督はなぜ狙撃されたのか「穏和な殺人者The Moderate Murderer」芸術家の屋敷の庭の片隅に立つ奇怪な樹をめぐる恐ろしい秘密の物語「頼もしい薮医者The Honest Quack」大実業家の息子はなぜ不手際な盗みを繰り返すのか、その隠された動機を探る「不注意な泥棒The Ecstatic Thief」学者に詩人、質屋に将軍―〈真の言葉〉の下に集う4人の同志は何をたくらむのか、ある王国で起きた革命騒ぎの皮肉な展開「忠義な反逆者The Loyal Traitor」矛盾する語句。2021/08/12

内島菫

25
「結末で明かされる「真相」が本当のものなのか、それともページを繰ればまた別の答えが待ち受けているのか。推理小説に批評的なひねりを加えることは、こうした堂々巡りの恐怖への道でもある」という巻末の巽昌章の文章(もちろん他の箇所ではボルヘスも引用されている)からも、チェスタトンの推理小説が真偽や善悪を単純に分けるものではないことがうかがえる。というより、推理小説を突き詰めれば、「偽りの神秘と真の神秘の違いは紙一重」ということが自ずと見え、作品としてどのあたりにラインを引くかという問題に突き当たるのだろう。2018/02/24

kochi

20
アメリカ人記者がネタを求めて出会った、殺人者、藪医者、窃盗犯そして裏切り者が集うという謎のクラブ。それぞれの告白が語られた時に、記者は自ら収集した人生の不思議にさらに1つを加える… 果たして、4人の重罪とはなんであるか?夫々の物語が明かされるが、ひとつの言葉とそれからのイメージはあくまで切り取られた断面であって、機知に富む知性はそれに別な光を当てて、我々に心地よい驚きを与えてくれる。そういう驚きにあふれた本。さて、「逆説」という言葉を一切使わずに紹介できました、アレf^_^;?2017/04/23

エチゴヤ

7
G・K・チェスタトンのG・Kがギルバート・キースだとはじめて知ってなんとなく感動しました^_^;ブラウン神父ものより、ビターなおとぎ話のような要素が強い感じでした。2014/03/04

水無月

6
「誤解された男のクラブ」。殺人、不正、窃盗、裏切り、自らを語る男たちの言葉は誤解された者が感じる憤りも悲愴もなく、楽しく、満足げ。プロローグから既に不可思議。読み終われば犯罪行為という言葉の足元がぐらぐら揺れて、皮肉や風刺に思わずにやける。至福の四幕。2019/09/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21592
  • ご注意事項