「甘え」の構造 (第2版)

「甘え」の構造 (第2版)

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784335650031
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

9
外国で感じた違和感の原因を考えた結果、日本語に独特な言葉――すなわち「甘え」―—の存在に気づき、日本人の国民性を考察した。かなりのベストセラーになり続編も出版されたはず。だが出る杭は打たれるではないが、評判となる反面、内容についての批判もあったらしく、刊行して10周年にあたる私の蔵書にもその批判に対する回答らしきものが掲載されている。そのせいか主張に若干の揺れを感じて歯がゆい。日本人が日常的に使用している「甘える」という言葉は欧米にはないと言う。そしてそれ故「甘え」に関する行動についての認識に欠ける、と。2021/07/24

鑑真@本の虫

0
とても中毒性を秘めている。 学術的証拠や実際の人物の言動などで、理論を確実化しているからだ。 だが、それだけに、魅力に溢れる一冊だと思う。 何より、私個人として興味を引いた箇所は三つだ。 一つは、小泉八雲を分析に用いた慧眼である。八雲は、日本を見つめるうえで、欠かせない。 もう一つは、夏目漱石観だ。 「こころ」を「甘え」で読み解くというのは、新鮮で、斬新である。 最後に、「言葉を知る」ことだ。 日本で暮らす私たちだが、言葉の意味を知り尽すとは言えないと思う。 それらの点で、当書は優れたものといえると思う。2013/09/02

お気楽になりたいお気楽さん

0
読み易かったが、内容があって、ちょっと油断するとすぐにわからなくなった。生活に直接役に立つ内容は無かったかもしれないが、社会との今後の関わり方を考える上で参考になると思う。特に第四章「『甘え』の病理」が良かった。「人を食ったり、呑んだり、またなめたりしている者は、表面的には威勢よさそうに見えるが、しかし内心は孤立無援なのである」「従来いわれている日本人の勤勉さは、この『気がすまない』脅迫的傾向に関係があるということができる」☆☆☆2021/06/04

よく読む

0
全然おもしろくなくて頭に入ってこなかった。欧米と日本を対立させながら、日本人が良くも悪くも甘えていることを説明する。親切にしてもらったときの「すみません」は甘えの弁解らしい。根拠に欠ける断言が多くて読むに耐えない。指揮者の指揮が音楽的意味だけでなくパフォーマンスもあると断言してたが根拠はない。フロイト理論を援用してるところも読む気をなくす。この読みづらさや意見と断定が混ざるのは、昭和20年代の出版であるがゆえの、その時代のスタイルだろうか。2020/05/10

Hidekazu Asai

0
フロイト理論を援用しながら日本社会に横たわる「甘え」を精神分析した本です。 日本とは何か、どうしてこのような社会なのか、を知るには絶好の一冊です。 ちなみに「甘え」は本書によると訳せないそうです。2018/12/31

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