内容説明
ビルマ北東部に混住するカチン族とシャン族を対象に、民族学的地域研究と高度な論理体系を結びつけ、機能主義への理論的批判を標傍した社会人類学の古典的名著。民主・平等・拡散を特徴とするグムラオ政治体系と階層・専制・求心的なグムサ体系相互の関係を振り子運動としてモデル化し、異なる諸社会への理解へと導く。
目次
第1部 問題の所在と背景(カチン社会の生態;シャン、カチン両範疇とその下位区分)
第2部 カチン・グムサ社会の構造(パラン―不安定なカチン・グムサ型地域社会;カチン・グムサ社会の構造的諸範疇)
第3部 構造的変異(グムラオとグムサ;グムサとシャン;カチンの歴史からの証拠;神話による派閥と社会変動の正当化)
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- 和書
- ずっと死体と生きてきた。