ラカンもしくは小説の視線

ラカンもしくは小説の視線

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  • サイズ A5判/ページ数 236p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784335150227
  • NDC分類 146.1

内容説明

ラカンの矛盾や不透明な部分にこそ彼を理解する鍵があるとして、19世紀の心理―生理学のエピステモロジーにラカンがいかに深く負っているかを、彼の視覚論が(目に見えぬ)「小説性」と交錯する地点で捉えていこうとする斬新な試み。初期ラカンの視覚論を批判し、それがヒステリーと小説の問題系を巧みに抑圧している事態を独自の発想(「眼の自己愛の装置」など)で明らかにする。構造主義という思潮にからめてラカンとフーコーの橋渡しをする。

目次

第1章 視線の連鎖、その政治的力学(眼の自己愛の装置について;ラカン的視覚論およびその批判)
第2章 科学と装置、その認識論的断絶(「鏡の段階」とその言説について;ラカンの視覚装置について)
第3章 「小説」の歴史、そのはじまりとおわり(シャルコとラカン―未完小説とその多声性;ババンスキーとラカン―続編小説とその平板化;フロイトとラカン―限界小説とそのエンディング;フロイトとラカン―ソロモンの審判)
終章 結論

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