内容説明
遺伝を人工的に変える?ビルも道路もプラスチック?太陽エネルギーの利用?記憶はいつまでも保たれる?惑星上に都市?野菜栽培工場?地下資源の開発?半世紀前の21世紀未来予測は実現しているのか―
目次
第7章 極微の世界を掌に
第8章 極大の世界を捉えよ
第9章 物質をつくる半獣半神
第10章 大陽と平和共存
第11章 地球を拓く
第12章 誕生する学問と老衰する学問
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすお
6
1960年(昭和35年)に2000年の科学技術を予想した本の第2部。やはり日本ではエネルギーが最重要課題であるようで、石炭で賄っていたエネルギーをいかに太陽エネルギーを活用できるようにするか、その技術が解説されている。環境関連技術があまり取り上げられていないのは当時は問題になっていないからだろう。そういう意味では、今後50年先を見た場合、まったく異なる視点での問題から新しい技術が登場する可能性もある。ワクワクする話であるので、ぜひ本書のような書籍は定期的に出版してほしい。2023/10/27
がんぞ
2
核酸(DNA&RNA)の二重らせん構造は’53年に解明され「思いの儘に遺伝子を改造する」ことが期待されている、p119「卵細胞の人工培養は成功していないかもしれないが、精細胞は可能になっているだろう‥」丁度、今月のネイチャー誌にiPS細胞から卵子を大量作成に成功と発表「不妊治療」には恩恵。が人工胎盤あるいは代理母で人が作れるとしたら?ヒューマニズムは動揺しないか?/ライト兄弟“初飛行”から40年で大陸間定期便。宇宙開発は?ケネディは「’60年代に人類の月面着陸」と宣言。だが「まずは無人機か動物実験だろう」2016/10/25
katashin86
0
古本で「復刻版」でない、1960年の刊行時の本を入手。携帯電話やコンピューターみたいに当時の想像を超えたもの、遺伝子組み換えや臓器移植、GPSのように期待通りに実現したもの、人工冬眠や宇宙都市のようないまだに夢物語なもの。 思い通りになるにしてもならないにしても、40年後を夢見てこの本を書いた人たちは楽しかっただろうな。2017/12/08
キヨスケ
0
第1部が今から見ると夢物語のようなものが多かったのに比べると、こちらはトンデモ感が薄くて、より現実味が感じられる内容のものが記述されていると思う。なるほど21世紀の現在に見事につながった“予言”もあるね。2013/11/28