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妄想力―ヒトの心とサルの心はどう違うのか

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334975104
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0095

内容説明

脳というキーワードは、しばしば健康や美容、あるいは人生の成功といったポジティブなイメージと同義的に用いられます。これなど、不健康で妄想にとらわれている状態から、少しでも脱却したい、というはかない望みの表れでしょう。本書では、こうした物質を求める心に対し、妄想というネガティブなキーワードが持つ力を追求してみたいと思っています。それはひとことでいえば、心というモノに還元できない存在の謎を考えることになるでしょう。妄想は現実と区別されねばなりません。しかし、また、妄想と信念は、同じように人を動かす力ともなるでしょう。その危険な力をよく見つめてみること。それが本書のねらいなのです。

目次

序章 ヒトとは何か―なぜ絶滅寸前から生きのびられたのか
1 恋愛―本当のコミュニケーション
2 ことば―神はことばに宿らない
3 視線―じっと見る動物
4 共感―他人の痛みを妄想する
終章 妄想エンジン―心の進化論

著者等紹介

金沢創[カナザワソウ]
1966年兵庫県生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院理学研究科霊長類学専攻満期退学。理学博士。淑徳大学総合福祉学部助教授。サルの比較心理学や乳児の知覚研究などのアプローチをベースに、「ヒトの心の進化論」を展開する気鋭の心理学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒木 素弓

3
ヒトは妄想する生き物。ネガティブな印象のある「妄想」を、動物学的にとらえて説明した本です。なぜ、ヒトは進化の過程で生き残り、爆発的に増えているのか…妄想力とは、新しいことを創りだす力、考えもしなかったことを実行する能力であると著者は述べています。2011/06/07

13km

2
うわー、全然読んでる人少ない。この手の内容の話が好きな人はたくさんいると思うし、現に同じ系統の別の本達はかなり読まれてる。タイトルの妄想力というのでちょっと損してると思うけど、内容は副題に表されてるように人間の心に関することが書かれています。一つのものを見て、複数の可能性を考える能力こそヒトという生物の最大の特徴だと著者は言っているが、人とのコミュニケーションの場において行動やしぐさなどの視覚情報や言葉から複数の意味を考え、場の空気を読む日本人は妄想力が他の国の人達よりも大きいのではないかと妄想しました。2013/01/12

Skywriter

1
発想は刺激的なのだが、その根拠に欠ける。説得力を持たせるならちゃんと根拠を示さなきゃ。読む価値はあまりないと思う。2009/10/14

くれも

0
思ったより軽く読めた。「現実と妄想の区別こそが、また最も困難な作業である」確かに。 2017-102017/01/08

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