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生きているのはひまつぶし―深沢七郎未発表作品集

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334974848
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『楢山節考』でデビューし、痛快に庶民の生き方を貫いた深沢七郎。迷える現代人に多くの示唆を与える未発表傑作集!
●収録写真多数
●あとがき・白石かずこ

目次

1 死んだら
2 土とたわむれ
3 男と女と
4 都会と田舎と
5 肩書
6 小説を書く
7 旅する
8 遊ぶ
9 喰う
10 涙する
11 忘れる

著者等紹介

深沢七郎[フカザワシチロウ]
1914年山梨県生まれ。職業を転々とし、ギタリストなどの生活を送りながら、’56年中央公論新人賞の「楢山節考」で鮮烈にデビュー。三島由紀夫、武田泰淳等から絶賛され、正宗白鳥は「人生永遠の書」とも。日本文学史上の事件とまで言われた。’58年の『笛吹川』は農民一家6代の生と死を描く戦後文学の最高峰との評判も。’60年の短編「風流夢譚」は右翼を刺激し嶋中事件を起こしてしまい、放浪を余儀なくされるが、その間にも、『千秋楽』『流浪の手記』などを発表。’65年には埼玉県にラブミー農場を開き、念願の百姓生活に入る。『人間滅亡的人生案内』は当時の若者の心を捉え、衝撃を与えた。狭心症を抱えつも創作意欲は衰えず、昔味噌を作ったり今川焼の夢屋で、話題を振りまいた。『みちのくの人形たち』では谷崎潤一郎賞を受賞。音楽的リリシズムと、徹底的に庶民の眼差しを貫く文学と生き方は’87年の没後―不透明な時代の指針になりうるであろう
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skellig@topsy-turvy

19
この表紙だと、単なるエロ爺に見えてしまうかも(笑)軽やかで飄々としているのですが、一本筋の通った深沢哲学を纏めた本。土への崇敬や性への姿勢など、本当に土に根を張る草木のように自然で屈折していない。なのでばしばし言いたいことを言っていても、どこか爽やかです。「生まれてきてよかったと思う人は、どうかしている」など頷けるところもあれば、え、そうかなあと思うところもあったり。とても楽しく読みました。近所にこんな御爺さんいたら面白いだろうなあ。2015/06/28

アカツキ

10
テレビで紹介していた人生相談の本が読みたくて図書館へ出かけたけれど所蔵していなかったので代わりに借りてきた。読み始めて武田百合子さんとの対談でなぜか怖いと感じた人だと気づく。身近に一人はいるような話を聞くのは楽しいけれど、友人づきあいは難しいと人という印象。ドライな物の見方が怖く感じたのかもしれない。三島由紀夫がくそみそにけなされていて苦笑。あんまりな切り捨て方に最後の方は三島が可哀想になってきた。嫌いな人は何しても嫌という見本。2022/02/22

Books1419+

4
極端だけど、一理ある。世界の人口が、多すぎるのは、本当だ。今の百分の一でもいいくらい。2014/01/24

Joao do Couto

3
変人のように言われることもある深沢さんですが、エッセイ集を読んでいると、突き詰めて考え、行動しているようにも思えます。論理的ではないのかもしれませんが、人間を理解しておられるのでしょう。今度は作品の方をじっくり読んでいきたいです。2012/10/09

borug

2
和む。2015/05/13

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