ひきこもりの国―なぜ日本は「失われた世代」を生んだのか

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334961961
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0098

内容説明

100万人の若者を自閉させるこの国の悲劇。衝撃の分析!日本の「風邪」が治らない本当の理由。

目次

自分の奥深くに突き刺さった矢
絶対孤独感
長いトンネル
表の人格と裏の自己
日本の三変人
漂流する日本社会
精神の「鉄の三角形」
ブランド崇拝
子宮のストライキ
結婚できない男たち
命綱からの転落
日本を乗り越えた韓国の改革
新たな価値体系を生み出した韓国
ひきこもりの国と面倒見のいいおじさんの国
一筋の光

著者等紹介

ジーレンジガー,マイケル[ジーレンジガー,マイケル][Zielenziger,Michael]
米カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所客員研究員。マイアミ・ヘラルド、フィラデルフィア・インクワイアラー、サンノゼ・マーキュリーなど日刊紙三十数紙を保有するナイトリッダー社の東京支局長を7年間務めた。その前はサンノゼ・マーキュリー紙の環太平洋地域担当特派員として活躍、1995年には一連の中国に関する報道で、ピュリツァー賞の国際報道賞の最終候補となっている

河野純治[コウノジュンジ]
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オカヤン

4
アメリカ人ジャーナリストの訳本。日本に駐在員として勤務していた。 実際にひきこもりの青年らに取材。 支援の専門家への取材、調査。 日本のシステムは、国民が自分で考えないようにしむけてきた。 自殺について。ヨーロッパ→絶望状況への不条理な屈服であり、宗教的タブー 日本→集団のための自己犠牲、社会に対する義務の履行を示す究極の表現。。 日本のシステムが変わるには、大きな外敵圧力が必要なのかな。。2021/08/10

きくまる

2
2007年3月初版。ユダヤ系キリスト教者のジャーナリストから見た日本分析。日本特有の『ひきこもり』現象を、ひきこもる人個人の資質問題ではなく、排他的な日本社会の問題とする所に非常に納得する。が、キリスト教が問題解決としている感じがひっかかってしまう。韓国はキリスト教信者が多いからうまくいっているの?じゃぁ、アメリカはなぜうまくいってないの?世界基準とは、一部の金持ちの論理じゃないの?等々。でも、利他主義と自分で何とかしようとする精神は、日本人に必要だなと思う。ひっかかりはあるが、一読の価値あり。2012/06/11

偏頭痛

2
ひきこもりという切り口で日本を語った本。いくつか気になるところはあるけれどだいたいにおいて的確な分析だと思う。2009/01/14

みどり

1
ずっと思っていたことをほぼそのまま表現してくれた本。国内では事情が分かってるからこういう本結構あるけど、欧米人でここまで的確に書いてるのは初めて見た。なぜか欧米人ほど日本を美化する人が多いから、新鮮だった。 やはり宗教の違いは大きいと思う。キリスト教って、元々左翼的な思想を内在した伝統宗教だ。弾圧されても復活したキリストは、明らかに弾圧に屈しない強力なレジスタンスの拠り所となっていたと思われる。日本の病理はアメリカの責任でもあることを「引きこもりと面倒見のいいおじさん」という言葉で表していて、面白かった。2021/09/02

Saito Seiichiro

1
日本社会が機能不全に陥り、引きこもりを量産している。新しい時代の潮流に適応できず、自己変革の意欲と能力を欠いているのが、日本の姿である。弱体化と孤立化を突き進むのみか。2020/07/25

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