脳が殺す―連続殺人犯:前頭葉の“秘密”

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334961374
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0098

内容説明

凶悪犯罪者の脳は「殺人許可証」を持っていた!対象:殺人犯150人。調査期間:25年。そこで明かされた驚愕の真実。

目次

前頭葉の機能不全が許した淫行―ルイス・カルペッパーの小児性愛行動の発現理由
虐待と脳損傷が暴力を生む―スクール・バス殺人事件が明かす“しつけ”の真相
アルコール消費量と殺人の相関関係―死刑囚ボビー・ムーアのとった唯一の計画的行動
殺人の主要因は児童虐待―サム・ワイズの成育史に隠された無意識の虐待
母親の“セックス教育”がもたらした悲劇―ドノヴァンが両親から受けた残酷な仕打ち
少年の統御できない癇癪と怒り―スタンリーを子供の躁病だと断じた理由
「ナイフを取って」母は叫んだ!―十二歳のレイは父親に「死にやがれ」と言い放った
虐待者との同一化という逆説―虐待された者が長じて他人を虐待する理由
連続殺人犯の頑迷な欲求―ホイットニーを狂わせた女性の足への偏執的な愛着
赤ん坊の泣き声が聞こえなかった?―レオの“幽体離脱”を生み出した凄惨な体験
ヒトラーの暴力性に隠された秘密―『わが闘争』の中で暗示される性的虐待
暴力犯罪は撲滅できるか―予防プログラムと薬物療法の有効性

著者等紹介

ピンカス,ジョナサン・H.[ピンカス,ジョナサンH.][Pincus,Jonathan H.]
医学博士。復員軍人庁病院神経内科長。ジョージタウン大学医学部教授。神経内科に関する専門書に数多くの著書がある

田口俊樹[タグチトシキ]
1950年奈良市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。編集者、児童劇団スタッフ、教員を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

63
児童期の虐待、精神疾患、前頭葉の損傷。この3要素の相互作用により凶悪殺人犯が生まれるとの仮説から、著者がこれまでに接した殺人者を紹介し実証する。扇情的な邦題だが中身は学術書に近い。てんかんや統合失調症と、暴力性との関連についてはデリケートゾーンと言わざるを得ない。2019/09/23

GASHOW

7
前頭葉が人のキャラクターに関わる重要な場所であることはしられている。読んで感じたのは、幼児に性的虐待を受けると倫理や道徳を得ることができずに犯罪者になってしまう。これが国レベルでおこっているのはアフリカや中東諸国だ。その主張は非常に重要なのでタイトルはそちらのほうがあっていたと思う。成長期の脳を育てることをしないと人を殺す脳となってしまう。2017/02/20

6
被虐待体験、脳の損傷、精神疾患の3点セットで「殺人許可証」が発行されてしまう。今ではなんとなくあたりまえのように思われてるけど、実際の数字を示されると説得力あるなぁ。2023/07/31

Naomi Araki

4
タイトルが派手過ぎる。内容はかなり慎重に真面目に脳と暴力の関係を説明しようとしているもの。幼児期の虐待やネグレクトが悪い記憶として残ることだけでなく、脳のある機能の成長を妨げる、という点が主題か?そこから、抑制の効かない、残虐性の歯止めのない人格が形成されやすいそうな。 自分の興味を持っている分野なので、続編をお願いしたい。2012/11/13

takao

2
ふむ2023/11/07

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