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日本の衛星はなぜ落ちるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334933302
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0044

内容説明

有人宇宙船「神舟5号」打ち上げの成功にわきかえる中国。スペースシャトル計画において搭乗員全員の生命とオービタ(宇宙機)を失う事故を2度も起こしながら、ブッシュ大統領の「新宇宙開発計画」発表により、いままた力強く宇宙への道を歩みはじめるアメリカ=NASA。一方日本は、補助ロケット分離の失敗で発射からわずか11分後に「H‐2 Aロケット6号機」を爆破したり、復旧作業に失敗して「環境観測技術衛星みどり2号」「火星探査機のぞみ」をたて続けに失ったりと、“失敗の連続”を印象づける失態を繰り返している。宇宙技術は私たち人類の生活を根底から変えうるものだけに、この事実の持つ重みは、はかり知れない。日本とその他の国との間に、これほどの差を生み出したものは何か―宇宙開発における“設計思想”Design Ideasの違いから、日本失速の原因を読み解く。

目次

1 日本の衛星はなぜ落ちるのか(日本の“無軌道な設計思想”はなにも生み出さない;人類の叡智が結集された「スペースシャトルの設計思想」;旧ソ連の“欺きの設計思想”、中国の“模倣プラスアルファの設計思想”;“純国産”と“国産擬”の宇宙開発―欧州の挑戦;“豊かな設計思想”と“貧困な設計思想”;日本の宇宙開発“事始め”―悪しき思想の萌芽;「宇宙ステーションの設計思想」は人類の未来を変えるか)
2 「設計思想」を花開かせるアメリカニズム

著者等紹介

中冨信夫[ナカトミノブオ]
1949年、東京都生まれ。宇宙工学アナリスト。理学・工学博士。NASA/SRI特別科学研究員。米国クラーク大学、カリフォルニア工科大学大学院を修了。専門は画像工学、宇宙航法、誘導制御。宇宙科学・工学をテーマに執筆・講演活動を行うとともに、宇宙科学映像プロデューサーとしても活躍。また、宇宙飛行士を主人公にしたTBS系ドラマ『愛するために愛されたい』(2003年)では、宇宙飛行に関しての総監修を務めた
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

結城あすか

1
この本は昨今、(はやぶさ以外で)立て続けに失敗を続けている日本の宇宙開発に対して、その根本的理由を確固たる設計思想の無さにあると述べている本だにょ。国産技術100%のはずのH2Aロケットが、実際には外国からのライセンス技術に頼ってるという欺瞞も大いに問題だろうにょ。2004/10/08

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