内容説明
いまの日本人が国際社会international communityのなかで、戦略性のない間違った行動、間違ったビジネスを展開してしまうことが多いのは、自分たちの頭のなかにある「地図」だけで行動し、他国の人たちの頭のなかには「別の地図」があるということを忘れてしまっているからである。本書で提示するのは「別の視点からの地図」である。こういう地図があることを知り、ひるがえって私たち自身の位置our positionが確認できれば、この混沌chaosとした時代を自信と戦略をもって生きていくことができると、筆者は確信している。
目次
第1部 逆転の世界地図(視点の転換―見方を変えることの重要性を知る;島国ならぬ2つの海洋国―日本を知るための出発点を確認する;信仰にも似たアメリカの戦略―どうやって形成されてきたか;2つの超大国―「ロシア」「中国」の視点で地図を見る;「私たちの視点」を再確認しよう―シー・パワーであることに目覚めよ)
第2部 地球市場を読む(全世界をカバーする米軍―人類史上最大にして最強;国防支出・兵力・核弾頭数比較―真の戦力を考える;世界の宗教―深刻化するキリスト教とイスラム教の対立;人口比の変形地図―量的変化だけでなく質的変化に注目;GDP比の変形地図―ブロック化の波に乗り遅れる日本 ほか)
第3部 日本の未来地図
著者等紹介
藤井厳喜[フジイゲンキ]
国際問題アナリスト。1952年、東京都生まれ。’77年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同年から’85年までアメリカ留学。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。’82年以来、近未来予測の「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。現在、株式会社「ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン」代表取締役、拓殖大学日本文化研究所客員教授、千葉商科大学非常勤講師、モンゴル国際経済商科大学客員教授、日米保守会議理事・事務局長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。